よのなかは はるきぬべしと ききしかど こひにはとしも くれずぞありける
世の中は 春きぬべしと 聞きしかど 恋には年も 暮れずぞありける
世の中ではもうすぐ春がやって来ると聞くけれど、私の恋は年も暮れず、春は来そうにもない。
現代では年の暮れといえばこれから冬本番という時期で春が近いという実感はないですが、古典和歌の時代には新年=春ということ。一般に旧暦と新暦のズレは1か月程度という感覚がありますけれど、当時の暦は今で言う「旧暦」ともまた違っていたのでしょう。
よのなかは はるきぬべしと ききしかど こひにはとしも くれずぞありける
世の中は 春きぬべしと 聞きしかど 恋には年も 暮れずぞありける
世の中ではもうすぐ春がやって来ると聞くけれど、私の恋は年も暮れず、春は来そうにもない。
現代では年の暮れといえばこれから冬本番という時期で春が近いという実感はないですが、古典和歌の時代には新年=春ということ。一般に旧暦と新暦のズレは1か月程度という感覚がありますけれど、当時の暦は今で言う「旧暦」ともまた違っていたのでしょう。