漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 487

2024-08-15 04:34:23 | 貫之集

年のつごもり

ゆくつきひ かはのみづにも あらなくに ながるることも いぬるとしかな

行く月日 川の水にも あらなくに 流るるごとも いぬる年かな

 

年の晦日

過ぎていく月日は、川の水でもないのに、まるで流れるごときに感じられ、年が終わって行く。

 

 460 の元日から始まり、時の流れに沿って連ねられた一群の歌は、年の終わりを詠んだ本歌でしめくくりです。
 この歌は、玉葉和歌集(巻第六「冬」 第1028番)に入集しています。



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