間違えたところを中心に振り返ります。
(一) 読み
4.
【播遷】 はせん
「はんせん」と書いてしまい×。そもそも 【播】 の音は「ハ」又は「バン」で、「ハン」という読みはないですね。試験中、 【播種(はしゅ)】 が思い浮かんで「はせん」かなとも思ったのですがそうは書ききれず、あえなく玉砕。
19.
【下舂】 かしょう
「かしょう」と迷いはしましたが「げしょう」と書いて×。 【下舂】 そのものは「辞典」にありませんが、漢語林には出ていました。「夕暮れ。日が沈むころ。」の意。
22.
【檠】 ゆだめ
【夬(ゆがけ)】 の記事を書いたときに、関係する語として 【弭(ゆはず)】 と 【檠(ゆだめ)】 も調べていたのですがきちんとは覚えておらず、違うとは思いつつ「ゆはず」と誤答。残念。
27.
【徇う】 とな・う
「したが・う」と書き、正解したつもりでいましたが標準解答は「とな・う」。問題は 【木鐸を以て路に徇う】 ですから、 【徇】 の意味は「命令などを広く触れ知らせる」方、つまり読みは「とな・う」ですね。ひっかかりました。
28.
【悛めんとす】 あらた・めんとす
アホな間違いその1。問題を一瞥して「つつし・めんとす」と即答。見直しでも間違いに気付かず。 【改悛】 なんだから、もちろん「つつし・む」じゃなくて「あらた・める」だし、そもそもつつしむだったら「つつし・『ま』んとす」ですね。勿体ない。(泣)
今回、ここが25点と今一つでした。上記以外では、一見したときは読めなかった 【刱業(そうぎょう)】 を時間中に思い出せたり、 【蟶貝(まてがい)】 を無事に読めたり、知らなかった 【僉(みな)】 を類推で正解したりとなかなか健闘したんですが、全体で5つも落としてはいけませんね。
(二) 書き取り
3.
【キョウゲキ】な態度
【矯激】
「驕激」と書いて×。自分的には惜しいと言えば惜しいですが、そもそもちゃんと「辞典」の見出しにある熟語ですから、しっかり押さえていないといけませんね。
6.
【ルイセツ】の辱め
【縲紲/縲絏】
数日前に復習していたにもかかわらず【縲】が書けませんでした。かなり悔しい間違いです。糸へんが出てこなかったのですが、 【紲】 と同じ偏にしてみるという発想すら出ず。頭が固いですねぇ。
13.
【ソウボウ】の間
【怱忙/匆忙】
アホな間違いその2。 【怱】 にりっしん偏をつけてしまう癖が本番でも出て誤答。ちなみに「愡」という漢字も、漢検配当外ですがあるにはありますね。癖というのはなかなか治らないですが、「本試験で誤答する」という、もっとも記憶に残りやすいことをしたので、これからは大丈夫でしょう。(笑)
(三) 国字
無事、5問とも正解。
(四) 語選択書き取り
珍しくここが5問とも正解でした。1.の「性質が残忍で荒々しい。」を 【獰猛(どうもう)】 か 【剽悍(ひょうかん)】 か迷いましたが、 【剽悍】 は25-1で出たばかりだからないだろうとの邪道の読み(汗)もあって無事正解。5.の 【巫覡(ふげき)】 も 【覡】 がなかなか出て来ませんでしたがなんとか絞り出しました。
(五) 四字熟語
ここも書き取り、意味とも全問取れました。準一級配当の 【舞文○○】 は覚えていなかったのですが、消去法で「ろうほう」であることはわかり、類推で何とか 【弄法】 と正解。 【衆口○○】 はまったく見たことがなく、最初は下位級からの出題かと思いました。これも消去法で読みが「しゃくきん」であること、意味が「讒言の恐ろしさを言う。」であることがほぼ確実と思えたこと、「しゃくきん」の音感から 【流金鑠石】 が連想されたことの合わせ技で奇跡的に正解。試験当日の記事にも書きましたが、帰宅して調べたらやはり「四字熟語辞典」の見出しにはなく、「辞典」の 【衆】 の項に 【衆口金を鑠(と)かす】 が出ていました。なお、「四字熟語辞典」には、 【三人成虎】 【聚蚊成雷】 【曾母投杼】の各項に、類義語として小さくは出ています。
裏面については引き続き次の記事で。