goo

移植時の食事~④食べられるきっかけ

「食べられそうなら、食べたい物を食べていいですよ。」



まさしく、先生の「天使の声」。





それまで、あまりにも食事に関する制約が多く、好きなものを食べられるな
んて想像もしていなかった。

11月末だったのか、いきなり医師にこう告げられ、自分も妻も、聞き逃す
はずもない。


「え~、いいの?さっきいいって言ってたよね。」



そこから怒涛の攻勢が始まる。

それまで、自分はあくまで病院食だったが、少しずつ食べられるようになって
きた頃、夕食時に妻が、よくお弁当屋さんから弁当を買ってきて、ベッドサイ
ドで一緒に食べていたのだが、それがあまりに旨そうで、これなら少しは食べ
られるのに、と思い始めていた。


「何を食べたい?最初だから、うどんとかいいんじゃない?」

と妻に聞かれ、

「うん、それ。」

と即答。





そしてついに、8月の入院以来初めての、点滴と病院食以外の食事をする。

それが、コレ↓




ほ○か○っ○亭の「ミニうどん」だ。



これがっ、ホンとにっ、うまかった~!!


半分も食べられなかったが、食という点では初めて生きてることを実感した。
(けっして大袈裟ではなく)



そしてこれ以来、不思議と食「欲」が出て、あれが食べたい、これが食べた
い、と言いたい放題。

妻も姉も色々工夫して持参してくれ、あれ程病院食が食べられなかったのが
うそのようで、食と共に精神的にも元気になれたような気がしていた。




それなのに・・・

先生が「天使の声」ならば、看護師さんのは・・・「悪魔の声」、だ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )