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移植時の食事~⑤食事制限の考え方

「できるだけ出されたものを食べるようにして下さいね。」



浮かれ気分を打ち砕く、看護師さんの「悪魔の声」。(のようにしか聞こえ
なかった。)




・・・・・・・・・
ほ○か○っ○亭の「ミニうどん」は沈んでいた気分を一新するカンフル剤だ
った。


それに気を良くして最初に妻に頼んだのが、何故か「たまご焼き」。

しかも厚焼きのたまご焼き。



そして次に「五目ご飯」。

これが厄介だった(ようだ)。

たまご焼きと違って簡単にできない。手間が掛かる(らしい)。


それまで職場から直接病院に通っていた妻は、一度帰宅、それから慌てて
五目ご飯を作り、子供たちの準備も済ませ、病院に来る。

なんと言っても作り置きができない。2時間まで、と言われていたので、朝
出勤前に作る事ができないのだ。



姉は姉で、おかずやら味噌汁などを毎日のように持ってきてくれ、そのうち
量は食べられないものの、やっと「食べる喜び」を感じられるようになった。




この時、医師と看護師で食事に対する考え方は明らかに違っていた(ように
しか考えられなかった)。


食べられるなら食べたいものを食べた方がいい(そりゃぁもちろん駄目なも
のは駄目)、とする先生たちと、

できるだけ病院食を食べるように、と言う看護師さん。



こんな時、迷わず自分に都合のよい方を選択する。

都合、というのは自分だけの都合。


自分にとって本当に都合のいいのはどれか、それは別問題だ。




・・・・・・・・・
いつものように持参してくれたものを中心に夕食をしていると、入室してき
た看護師さんがチラ見して一言。

いつか何か言われるのかな、とは思っていたけど・・・


あえなく撃沈、いったん撤退することを決めた。



でも、この持ち込み食事が食欲を回復させてくれたことは確かだ。
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