風邪の床 兵糧攻めに 弱りけり
中村 梅士 Baishi
未だ完治せず。
体温は37度前後を彷徨っている。
熱があるから炎症が残っている。
しかし、空腹のせいで気力体力が失われている。
糖質だけで生命維持するのには限界がありそうだ。
四日間、ほとんど食事をしていない。
いきなり通常食は受け付けないだろう。
納豆に活路がみつかるだろうか。
断食修行を考えればまだ序の口なのだろうが、意識朦
朧としている。
そんな時、2007年作『幸せのレシピ』を見た。
マンハッタンの高級レストランで料理長を務める女性
シェフ、ケイトが姉の交通事故死のために、その幼い娘
を引き取る。
幼い子供にとって、母親の死は大きな喪失感であろう。
そこにイタリアの明るさをもった新任の副料理長が入
ってくる。
良い性格で、きつい性格の料理長にもかかわらず、娘
の養育にも力をかして、娘の信頼を得る。
しかし、料理長にすれば、副料理長はライバルでもあ
る。
そうした葛藤の中で、第三の道に進んでゆくのである。
なぜ葛藤が生まれるのか、職場を人生の場と命を注い
できても、人生の一部に過ぎないと言われて目が覚める。
サンフランシスコの小さなレストランを開店し、娘を
含めて三人で人気のレシピを提供するのだった。
家族の幸福から生まれるレシピこそは幸福のレシピと
言うことだろうか。
最高の素材と料理技術だけでは生まれない幸福感が広
がる。
明日は、おかゆと梅干しで、少し元気を取り戻したい
ものだ。
日本国独立宣言・神聖九州やまとの国
New Asia Happiness Party