つわぶきの いにしえ香る 姫あらむ
中村 梅士 Baishi
つわぶきの花から漂う香りは奥ゆかしく、源氏物語の
恋の香りを連想する。
盛り場の軽薄な女の香りとは程遠い。
価値あるものは得難いものである。
その香りは高貴でなければならない。
今日は今一つ気合が入らない中で、8kmジョグと偽
って、10kmを走った。
呼吸はそれほど苦しくはないが、股関節が痛み出す距
離が10kmである。
今日はそれ以上に靴磨れの痛みに失速した。
素足でシューズを履くのはやはり禁物だった。
しかし、走った後の爽快感は裏切ることがない。
もはやヒーローにはなれないが、イメージすることは
できる。
一人で走る自主練はきつい。
しかし、沿道に片思いだった青春の女の子たちが声援
を送っくれるイメージを描くと、頑張れることが分かっ
た。
「がんばって~」という声援を聴くと、苦しさを忘れ
てスピードが出るのである。
高校の苦しいマラソン大会の時、沿道から声援を送っ
てくれていた女子がいた。
小学校2年生の時にプロポーズして母親に断られたこ
とのある真理ちゃんである。
成績が良くて気立てのよいかわいい女の子だった。
生涯一度のプロポーズだった。
振り返ると恥ずかしそうにしていた姿が今も鮮明に思
い出される。
片思いであっても、好きな娘がいたという事は、幸せ
な事だったと思えるジョギングだった。
大相撲九州場所4日目、三連敗だった横綱稀勢の里が
また負けて4連敗になった。
明日は休場して引退表明となるのだろう。
それが、これまでの事実上の慣習だった。
こういうことになる原因は怪我である。
ガチンコ相撲をやらせると、避けがたいのが怪我であ
る。
擦り傷と違って、一度関節や筋を痛めると完治するこ
とはない。
こういう現実を考えると、横綱の引退ルールを明確に
定めるべきだろう。
休場は医師の判断、または、初日からの3連敗とする。
引退は、負け越しの危機または、継続困難と言う事情
を見て、親方と横綱の判断で行う。
稀勢の里は3連敗で休場せず、4連敗の危険をあえて
出場したということは、引退覚悟の上で場所を預かる横
綱の責任を優先した結果だったのだろう。
折角の日本人横綱だったのだから、もう一番、満身創
痍であろうとも場所を務めてほしいと思う。
相撲協会理事長命令があってもよいのではないか。
協会の存在感を見せるべきではないか。
日本国独立宣言・神聖九州やまとの国
New Asia Happiness Party