冷えたれば 朝ストーブに 火を入れぬ
中村 梅士 Baishi
昨日は一日中11℃だった。
寒くはないはずなのに、手先がしびれた。
たまらずジョギングに出て、軽快に8.5kmを走っ
た。
走るとあったまるし、爽快になる。
ストーブには手を出さずに済んだ。
ところが、今朝は4℃と冷え込んだ。
この秋一番の冷え込みである。
寒くはなかったがストーブに初めて火を入れた。
ここから、長い冬が始まるのである。
里山では紅葉が見ごろを迎えている。
かつては、いそいそと山歩きに出かけていものだが、
今は億劫になった。
朝7時には出かけないと15時にフィニッシュしない。
その朝に出遅れる。
一日も早く、今年の仕事にけりをつけたい。
ところが、これも出遅れる。
凡人とはいかにも凡庸である。
凡庸とは、念が弱く、焦点が定まっていない状態なの
かもしれない。
『リクルート事件と失われた日本経済の20年』とい
う、リクルート創業者江副浩正氏の霊言を読み返した。
2016年2月の出版だが、江副氏が亡くなったのが
2013年2月、それから一年前に収録された霊インタ
ビューである。
リクルートコスモス社の発行前株式を関係者に配布し
たことが違法だとして摘発され、マスコミ、官僚、政治
家が徒党を組んで叩き潰した事件だが、よく分らない事
件だった。
真相としては、就職情報誌で急成長し、銀座に本社ビ
ルを建てるまでになったことが許せないという嫉妬の論
理で潰されたということである。
同様の論理で、田中角栄事件、ライブドア事件という
成功者叩きが行われた。
これが、「バブル潰し」という儲けることは罪悪だと
いう論理による景気潰しが政府によって実践され、「失
われた20年」と言われる長期不況に繋がった。
スーパーダイエイもそのあおりを食って倒産した。
今はその名前も残っていない。
続いて、『中内功の霊言』も読み返した。
東京のパーティー会場で一度だけお見かけしたことが
あったが、小柄ながら存在感のある方だった。
今は天上界で松下幸之助の向こうを張って企業の閻魔
大王のような仕事もしているようである。
「失われた20年」の本質を知りたくて再読したのだ
ったが、大東亜戦争のような敗北感で自信喪失した状態
かと考えていたが、日本の右肩上がりの好景気はアメリ
カによって潰されたというよりも、日本の嫉妬体質によ
って引きずりおろされた結果だと言う。
すると、単なる自信喪失ではなく、儲けることは悪い
ことだと言う社会主義的不文律が明白になったために、
長期不況が続く状況になったと言うべきなのであろう。
安倍政権による重税政策もその一環であり、大手企業
が次々と苦境に追い込まれているのも、めまぐるしい状
況変化の中での競争というのではあるまい。
やはり、日本社会の掟として潰しにかかられていると
見るべきだろう。
であるならば、この不況はさらに長期にわたって日本
経済自体を委縮させ続けることになる。
うまく逃げ延びているかに見える、ユニクロも、楽天
も、ソフトバンクも長くはないというのが中内功の見通
しだった。
「失われた20年」はスポーツ界について、日本だけ
が国際的スポーツ産業の成長から取り残されている状況
を問題にした言葉であるが、根っこが深そうである。
小さな成功しか許さないと言う権力や国民性を一掃し
なければ、日本経済の凋落は歯止めがかからないだろう。
治療法のない難病である。
嫉妬のイデオロギーというべき共産主義、社会主義、
平等主義の陰湿さを恐れるべきである。
日本国独立宣言・神聖九州やまとの国
New Asia Happiness Party