北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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岩見沢発祥の地

2022-09-02 19:58:56 | 石狩・空知地方

 

岩見沢駅北口から徒歩10分ほどの所に、こんな標柱が建っています。

「発祥の地」を巡るのが好きな私は早速中へ・・・というのは嘘で、初めからここを目当てにしていました。

 

 

これまたレンガ作りの、重厚感漂う建物です。

 

 

「岩見沢」という地名の由来が書かれています。

私もこれを読むまで、「岩見沢」もまた、北海道の他の町と同様、アイヌ語由来の地名だとばかり思っていましたが、そうではなかったのですね。

なるほど、「湯を浴びる沢」が「ユアミサワ」となって「イワミザワ」になったんですね。

そういえば、最近はどうなのか知りませんが、かつては、年配の方で、「イワミザワ」ではなく「イワミサワ」と発音する方が多かったと聞きました。

私も今の職場に入って間もない頃、仕事の関係先の方でそのように発音する方と関わったことがあったのですが、元々は「ザワ」ではなく「サワ」だったということを知ると、そういう発音の方がいるということも納得です。

因みに、私の職場の同期で、岩見沢の大学に通っていた人は、「イワミザワ」を略して「ザワ」と言っていました。

こっちはどうなんでしょうね。それなりに浸透している略し方なのかな。

 

 

 

 

 

岩見沢の町の歴史が色々と書かれています。

昭和61年(1986年)の「21世紀博覧会」は覚えてますよ。

今の「北海道グリーンランド」の前身となった場所で、従妹と一緒に観覧車に乗ったときの写真が、今も実家のアルバムに残っています。

 

 

この場所は、公園としても整備されています。

 

 

 

 

岩見沢も、元々は移住士族によって開墾された土地だったんですね。

 

 

 

岩見沢への最初の入植は、明治17年(1884年)~18年(1885年)の、山口県・鳥取県ほか10県から、士族277戸、1,503人でした。

明治17年10月には、設村の告示が出されて「岩見澤村」となり、戸長役場、郵便局が設置され、これ以降、町として発展していくこととなりました。

 

 

 

これは何の絵でしょうね。若者のように見えますが。

 

 

碑の由来はわかりましたが、本当、何を描いたデザインなのでしょうかね。開墾に従事する若者の姿かな・・・。

 

 

公園ということで、遊具もしっかりと整備されています。

 

 

公園の敷地内には、これまた歴史を感じさせる木造建物が。

 

 

「国兼家住宅」という名前で岩見沢市の文化遺産として指定されている家で、元は、岩見沢の材木商であった「竹野繁次郎」という人物の住宅でした。

それが、昭和14年(1939年)に、地元の名士であった国兼家に譲渡され、同53年(1978年)に、文化遺産に認定されています。

「むくり」という、屋根面の隆起のある玄関が特徴的とされています。

 

 

外から中を窺って一枚。

 

 

敷地内は、庭もしっかりと整備され、花も咲いています。

ゆっくり見て歩くだけでも、落ち着いた時間を過ごすことができます。

 

 

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岩見沢駅

2022-09-01 19:51:11 | 石狩・空知地方

 

 

 

 

お盆前になりますが、岩見沢までプチ遠出をしてきました。

普通列車で岩見沢駅を利用するのは八年ぶりですが、そのときは、駅前のホテルに泊まったものの、市内散策は特にせずに次の目的地に向かったので、駅前を散策するのはいつ以来だったろうと考えてみました。

大学三年生のとき、平成6年(1994年)の9月に、JRの「一日散歩きっぷ」を使って来たことがある(ある理由によりしっかりと記憶していた)のだけど、もしかしてそれ以来かもしれないです。

ま、いずれにしても、すごく久しぶりであることに変わりはないということで。

 

 

現在の岩見沢駅舎は、平成12年(2000年)12月に、先代の駅舎が漏電による火災で焼失してしまい、その後プレハブ駅舎での営業期間を経て、平成19年(2007年)6月に暫定開業、同年10月に正式開業となったもの。

 

 

レンガ製の外壁には、「岩見沢レンガプロジェクト」というプロジェクトの立ち上げを受けて、市内はもとより、国内、国外を含む、実に4,777名もの応募により、こうして名前と居住地が刻印されています。

市の顔となる施設だけに、正に市民参加の素晴らしいプロジェクトだなと思います。

 

 

 

 

駅舎内には幾つかのお店が入店しています。

ソフトクリームに注目しましたが、実は、岩見沢へ来た大きな目的の一つが、駅の側にあるお店のソフトクリームを食べることだったので、残念ながらここはスルー。

またの機会を楽しみにすることとします。

 

 

 

北海道の駅ではすっかりおなじみとなった、セブンイレブンとKIOSKが一体となったお店。

KIOSKというのは、昔は地方の小さな駅にも当たり前のようにあり、地元の人はもとより、旅行客にも大変重宝されていたものでした。

そういう時代を知っているだけに、何だか複雑な思いがします。

 

 

 

 

ホームへ。

特急列車も停車する基幹駅だけあって、ホームの数も多く、構内も広いです。

 

 

ずっと以前から気になっていたのが、こちらの彫刻。

 

 

 

 

岩見沢市内には、かつて競馬場があり、「ホッカイドウ競馬」や「ばんえい競馬」で人気を博していました。

かつて、このような馬が農作業でも活躍していたことを窺わせる作品で、これを目当てにやってくる旅行客も多いようです。

 

 

岩見沢は、函館と旭川を結ぶ「函館本線」の駅で、両隣は「峰延」と「上幌向」という駅です。

 

 

 

ですが、もう一つ、室蘭から伸びている「室蘭本線」も乗り入れていて、「志文」という駅が隣になっています。

 

 

 

 

 

 

 

駅構内を、線路を渡って反対側へ向かっていくと、このような作品が展示されていました。

札幌市在住の金属細工師さんの作品だそうです。

 

 

駅北口。

正面は繁華街ですが、こちらも住宅街なので、通勤通学の利用客も多いようです。

札幌との往復も容易な地域ですからね。

 

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スウェーデンヒルズ

2022-08-25 20:41:42 | 石狩・空知地方

 

当別町郊外の丘の上に、何やら西洋風の建物が多く立ち並ぶのが見えます。

 

 

実はここは、「スウェーデンヒルズ」という名前で開発されている住宅地域で、現在は行政地名にもなっています。

 

 

 

 

このような宅地開発が行われたきっかけは、スウェーデン国王から「日本との交流のための足掛かりがほしい」と依頼されていた元スウェーデン大使が、昭和53年(1978年)に当別町にゴルフに訪れた際に、ストックホルム郊外と町並みや気候風土が似ていることから交流拠点の建設を提案、翌年民間の宅地開発業者が「スウェーデン村計画」を提示し、町が誘致を表明したことだそうです(Wikipediaより)。

 

 

その後、昭和59年(1984年)から分譲が開始され、翌年秋に最初の住民が移住。この開発と関係して、昭和62年(1987年)には、当別町と、スウェーデンのレクサンドとが姉妹都市提携を行い、平成2年(1990年)にはスウェーデン国王も来訪するなど、深い関係で結ばれているということです。

そう、昨日紹介した道の駅が「北欧」と表されているのも、こうしたことと深い関係があったということなのですね。

 

 

住宅の他にも、何やら気になる施設がありそうです。

 

 

 

 

早速中へ。

 

 

スウェーデン語ですか。

これは私も初めて接する言語だと思います。

 

 

 

 

 

この区画の方々をはじめとする町民の方々は、スウェーデン語に触れる機会も多いのでしょうか。

そう考えるとなかなか興味深く感じます。

 

 

 

 

 

館内には、他にもスウェーデン関連のものが幾つも展示されています。

 

 

これは一体なんでしょう?

ちょっと調べてみると、スウェーデン製の「エクサベック」という機織り機のようです。

機織りというのは日本の文化だと思っていましたが、スウェーデンでも盛んなのですね。

 

 

 

 

 

 

スウェーデンヒルズは住宅街であるため、あまり不用意にウロウロするのも住民の方々にとって迷惑になってしまいますが、このような施設にふらっと立ち寄り、普段なかなか触れることのできないスウェーデンの文化に触れてみるのも面白いと感じました。

 

 

 

 

 

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北欧の里

2022-08-24 19:05:32 | 石狩・空知地方

 

 

 

 

札幌の隣、当別町にある「北欧の里 道の駅とうべつ」に行ってきました。

国道337号、通称「当別バイパス」沿いにある、平成29年(2017年)に開業した、比較的新しい道の駅です。

 

 

 

三角型の高い屋根で、圧迫感もなく広く感じます。

 

 

おなじみの「ロイズ」も入っています。

 

 

 

「スウェーデンフェアー」とあります。

道の駅名の「北欧の里」と当然関係があると思いますが、どういう由来があるのかな。

 

 

こちらの人気商品は、やはりソフトクリーム。

 

 

ウーン、私は甘酒は苦手なので、これはちょっとパスかな・・・。

 

 

ということで、「マスカットのような香り」の「エルダーYellow」をオーダーしました。

 

 

ちょこんと乗っかったこのお菓子も魅力的です。

マスカットの香りと風味、堪能しました。

 

 

敷地内には、特産の野菜直売所も。

 

 

 

 

 

 

建物裏の広場。

お子さんのいる家族連れで人気のようです。

 

 

 

「スウェーデン館」という建物もあります。

残念ながら一般客は入館できませんが、先程から出ている「北欧」「スウェーデン」の意味するところは一体・・・?

ということで、次へ続きます。

 

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字の由来が謎

2022-08-12 19:33:51 | 石狩・空知地方

 

北海道の難読地名の一つ。

「輪厚」と書いて、さて何と読むか。

音読みで「りんこう」、訓読みで「わあつ」・・・、後者であれば、「惜しい!」となります。

 

 

正解は、「わっつ」と読みます。

札幌の隣の北広島市にある地名で、高速道路のSAや難易度が高いことで知られるゴルフコースで有名な場所なんだけど、確かに、一発では読めないと思います。

地名の由来は諸説あるようで、アイヌ語で「脇・川」を意味する「ウッチ・ナイ」若しくは「肋・川」を意味する「ウッ・ナイ」の「ナイ」が省略されて、「ウッチ」若しくは「ウッ」が訛って現在の地名になったということのようです。

前者の説としては、谷地を流れる川が本流の脇で合流する様子を表現したとか、後者の説としては、肋骨のような形状の幾つかの小川が一つになった様子だとか言われているようです。

「ウッ」が訛って「ワッ」になり、「ワ」には「輪」の字が充てられたのはいいとして、「ッ」に「厚」の字が充てられた理由が謎ですね。

これに限らずだけど、読みの由来はあちらこちらに書かれているので、検索すれば比較的簡単に突き止められるのだけど、充てられている漢字の由来って、なかなかズバリの答えには辿り着かないことが多いのが実態のようです。

これは調べてみる価値はありそうな気がします。

 

 

サービスエリアには、小さな花壇が整備されていました。

 

 

今日は札幌で一瞬大雨警報が出たもののすぐに解除になったけれど、函館をはじめとする道南地方は、避難指示が出ている地域もあります。

これ以上大きな被害が出ないことを祈ります。

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