北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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かの名言について

2019-10-26 18:58:24 | 日々のもろもろ

先日、自宅でクイズの本を読み返していて、気になった問題が一つあったので、ここでご紹介。

昭和の時代、「高校生クイズ」の北海道予選でこんな問題が出題されていました。

 

「クラーク博士が『Boys,be ambitious』(少年よ大志を抱け)と言ったのは、当時、札幌農学校に女子学生がいなかったためである。」(YESorNO)


番組では、この問題の正解をYESにしていた。

実際、クラーク博士がこの言葉を発したとされる明治9年(1876年)時点で、札幌農学校に女子学生は一人もいなかったのだそうで、素直に考えれば、その事実だけで「あ~なるほどね」ってなるのだろうけど、厳密にいうと、それだけじゃ不十分な気がする。

何が不十分かというと、この問題は、言い換えれば、「もし一人でも女子学生が在籍していたら、『Boys and girls,be ambitious』と発言していた。」という文章になるわけで、果たして、それって本当に立証可能なのかってのが疑問なのだ。

「当時、札幌農学校には男子しかいなかったから『Boys,be ambitious』と言った。」というのは事実なのかもしれないけれど、「もし一人でも女子学生が在籍していたら、『Boys and girls,be ambitious』と発言していた。」かどうかなんてのは、クラーク博士自身しか知り得ないことであり、このことについて、クラーク博士が、自身の著作若しくは論文などでそのように書いていたという事実があるなど、何らかの形で裏を取れるものがないと、自信をもってYESとは言い切れないんじゃないのって思ってしまう。

その辺がきちんと立証されないと、YESかNOかの以前に、そもそも問題として成立するのかという話にもなってしまう気がするので、果たして放送当時(昭和59年(1984年))、日本テレビがどのように判断して、YESを正解としていたのかということは大変興味があります。



クラーク博士、この件の真相はいかがなものなのでしょうか。

もし何か、確たる裏付け資料となる文献があるのなら、ぜひとも読んでみたいです。

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