そろそろ次のエリアのレポに移ろうかなと思ったけれど、手稲山口のスポットがもう一か所あったので、間が空きすぎないうちにアップしたいと思います。
手稲山口のはずれ、ほぼ小樽市との境界近くに、「バッタ塚」という史跡があります。
以前から歴史関係書籍で目にはしていて、気になっていたので、「山口運河」の記事で書いた「1時間ミッション」の時間を利用して、行ってみることにしました。
「バッタ塚」の解説文。
北海道各地で、トノサマバッタが大量発生して、農作物に多大な被害を受けた旨が書かれていますが、ここ手稲山口では、明治14年(1881年)~16年(1883年)にかけて大量発生し、他の地域と同様に、収穫が皆無という状態にまで被害が拡大してしまいました。
そのことから、欧米や中近東で行われていた方法を用いて駆除したバッタの幼虫成虫を埋め、土で覆ったのが、この「バッタ塚」です。
そうした歴史を後世に伝えるため、昭和53年(1978年)、札幌市史跡指定第1号となっています。
札幌市内で大きな被害を受けたのは手稲山口だけではありませんでしたが、「バッタ塚」が現存しているのはここだけです。
トノサマバッタ。
子供の頃(北見にいた頃)に実物を見たことがあった気がしますが、正直その生態はよく分かりません。
空を暗くなるほどの大群というのは、実際には見たことはないけれど、小説か何かで読んだことがあったような気がします。
「バッタ塚」の全景。
実際には、奥側の木柵よりもさらに向こうにも埋められているようです。
「バッタ塚」は、札幌市が管理している「山口緑地」という公園内にあります。
開放時間は御覧のとおりですが、この写真を撮ったのは8時05分でした。
今日の時点では、もうすっかり葉桜になってしまったことと思いますが、「山口緑地」は桜の穴場としても知られているようで、私が行ったときも、開門直後にも関わらず、車が五台ほど駐車場に止まっていました。
コロナ禍で、密を避けての桜鑑賞が呼びかけられている中、同じような状況にあった穴場スポットは、多かったのかもしれませんね。