かなり前の話になってしまったのだけど、地下鉄東豊線環状通東駅の側にある「札幌村郷土記念館」に行ってきました。
近くには何度か足を運んでいたのだけど、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の関係で閉館となっていたので、これらの措置が解除されたタイミングを見計らって行ってみました。
この記念館は、札幌開拓の祖とも言われる大友亀太郎の功績と、かつての「札幌村」と呼ばれた地域の歴史に関する資料が多数展示されています。
大友亀太郎については、以前も紹介していますので、こちらやこちらをご覧ください。
この記念館は、大友亀太郎の役宅があった場所に設置されています。
これも以前紹介していますが、当時の札幌村、現在の東区元町~丘珠周辺は、日本の玉葱栽培発祥の地と言われ、現在では、「札幌黄(さっぽろき)」という品種が人気で、カレーライスをはじめ、様々な料理に用いられ、市内の料理店でも人気になっています。
館内は撮影禁止なので、頂いてきたパンフレットの写真を。
現在の札幌に繋がる礎となった「札幌村」の歴史が詰まっている場所なので、またぜひ行ってみて、新たな発見をしたいと思います。
ところで、その大友亀太郎の功績の代表格である、「大友堀」の開削。
豊平川の支流から水路を分かち、現在の南3条東1丁目から真っ直ぐ北に延び、北6条東1丁目から北東に進路を変えて、現在の「大友公園」辺りで「旧伏古川」に注いでいたこの水路。「大友公園」については以前紹介しましたが、豊平川の支流から、現在の創成川である南3条東1丁目に繋がる区間というのが、記念館の展示の中で分かったので、その跡地を歩いてみました。
地下鉄東豊線豊水すすきの駅の近くにある「メルキュールホテル札幌」というホテル。
かつて、「エンペラー」という、繁華街すすきのの象徴とも言えるキャバレーのあった場所ですが、この辺りを流れていた豊平川の支流から、水路が開削されていたそうです。
開発が進んでいるこの地域ですが、札幌の歴史上大きな意味を持つ場所なだけに、何か跡地の碑でも建てられていればいいのにと思います。
「大友堀」は、写真の斜め方面に向けて開削されていたそうです。
国道36号沿いに建つ「ダイワロイネットホテル」。
現在のこの敷地内を水路が通っていたのでしょうね。
現在の国道36号を斜めに横断する形で、大友堀は現在の創成川方面へ向かいます。
この建物の敷地も斜めに横断してきていたのでしょうね。
現在の創成川。
この辺りに繋がるルートだったようです。
緑の丸が、豊平川の支流から分かれた「大友堀」の起点。
そこから、赤線のルートを進んでいたようですが、本当、その跡地を示す何かが残されていてほしかったです。