JR函館駅正面西口に、このような碑が建立されています。
「旧函館駅所在地」とあります(現在の函館駅は5代目)。
明治35年(1902年)当時、函館~小樽間の鉄道開発を進めていた「北海道鉄道会社」は、函館駅の場所として、現在の函館駅が存在する土地を譲り受けていたそうですが、住民たちの反対運動を受けて、同年12月に、少し離れた場所での函館駅の開業を余儀なくされました。
赤の印が初代函館駅の場所ですが、確かに現在の函館駅からは離れています。
この位置では、函館の中心部や青森との間を結んでいた連絡航路の桟橋にも遠く不便でしたが、その後、鉄道用地の買収が進み、住民の反対気運も落ち着いたところで、明治37年(1904年)7月に、現在地において新たな函館駅が開業し、この地にあった駅は、「亀田駅」として中間駅となりました。
その亀田駅も程なくして廃駅になってしまいましたが、そんな初代函館駅の歴史を伝えるこの碑は、場所を幾つか転々とした後、平成26年(2014年)10月に、現在地へ移設されています。
碑と並んで建っているキャラクター。
明るい表情で観光客を出迎えてくれています。
鉄道の次は道路。
函館と札幌を結ぶ国道5号です。
「道路元標」ではなく「国道元標」とあります。
「道路元標」というのは、開拓の歴史を伝える碑として、札幌市内にも幾つかありますが、国道に限定した元標というのは、初めて見た気がします。
例えば、これまでこういうのを紹介してきましたが、この記事を見てみると、この「国道元標」は、東京の日本橋にある「道路元標」とデザインが似ていますね。意識したのかな。
札幌を結ぶ大動脈の国道5号、渡島半島を海沿いにぐるっと回る国道278号、函館市内の西部地区方面へ向かい、海上国道として青森県へ通じている国道279号の三つの路線の起点となる地において、この「国道元標」が設置されています。
開拓の歴史云々は書かれていませんが、函館市が北海道の玄関口であるという前提において、北海道の国道はここから始めっているのだということを強調する趣旨ということなのでしょうね。
国道の歴史的経緯に関することも、いずれ何らかの形で書いてみたいと思います。
GW初日。昨日の記事でも書きましたが、今日はガイド活動の自主研修と称して、西部地区にある、これぞ函館!という王道スポットを巡るコースを歩いてきました。
2時間かかったけれど、本番では大体90分程度で説明し、案内するそうなので、説明の仕方もさることながら、その辺をいかに上手くこなすかということも重要になってきます。
チェックポイントは全部で15か所あるので、追って紹介していきたいと思います。