市電「十字街」停留所から目と鼻の先にある、歴史ある建物。
今日トライアル(実地試験)を受けた「王道コース」は、ここから出発しました。
この建物の名前は、「函館市地域交流まちづくりセンター」、通称「まちセン」と呼ばれる、「市民活動支援」、「地域情報の発信」、「人々の交流の場づくり」、「移住者支援」という4つの機能を持った施設で、写真や絵画の展示イベントや、各種サークルの会合などでも広く使用されています。
今日一日でもこれだけの予定が入っています。
歴史感溢れるこの建物は、大正12年(1923年)に、現在は五稜郭公園近くに移転している「丸井今井百貨店」の函館支店として建築されました。
建築当初は鉄筋コンクリート製3階建てでしたが、当時は、先日紹介した「東本願寺函館別院」が、度重なる大火を受けて日本初の鉄筋コンクリート製寺院として改築されてから8年、函館でも鉄筋コンクリート製の建物が普及の一途を辿っていた時期でした。
昭和5年(1930年)に改築されるも、4年後の同9年(1934年)の大火で焼失してしまいましたが、すぐに再建され、丸井今井の移転後、函館市役所の分庁舎として使用された時期を経て、平成19年(2007年)に現在の形態となっています。
平成元年(1989年)3月には、函館市の「景観形成指定建築物」の指定も受けています。
1階のフロアにあるブロンズ像。
先日紹介した「函館ハリストス正教会」誕生のきっかけとなった、初代ロシア領事、ゴシケヴィッチのブロンズ像です。
函館をはじめ、道南地域のパンフレットが多数置かれています。
施設の歴史を解説しているコーナーもあります。
1階にはカフェスペースもありますが、カフェ利用客だけでなく、休憩のみでも利用することができます。
歴史ある大理石の階段が今でも残っているので上ってみました。
上っていて驚きました。
これは、札幌の「丸井今井一条館」にも現存している、滑り止めを兼ねた装飾です。
同じ「丸井今井」ということで、函館でも同じ装飾が施されたのでしょうかね。
そして、このセンターで一番の見どころと言ってよいのが、この、昭和9年(1934年)に設置された、東北以北最古のエレベーター。
何と手動式で、現在でも、センターのスタッフさんに申し出れば、乗ることができます。
これもまた、観光コースとしてオススメのスポットです。
最後に、本日のトライアルの結果ですが、結果から言うと、今月末に、お客様相手にデビューさせていただくこととなりました。
つまりは「合格」ってことなんだけど、自己採点は、正直50点にも達していません。
なのでってわけでもないけれど、当日までの間、二回ほど見学の場を設けていただくことにしたので、そこでしっかりイメージづくりをしたいと思います(本当はもっと見学したいけど、平日は仕事がありますからね・・・)。