特別史跡五稜郭跡に近い、「本町」という繁華街にあるラーメン屋さんに行ってきました。
「尤敏」とかいて「ゆうみん」と読みます。
美味しそうなメニューが揃っていますねえ・・・。
一番人気はこちらのようです。
函館と言えばの「塩ラーメン」です。
以前寄ったときに、「辣醤麺(ラージャン麺)」も食べたことがあります。
辛味はそれほど強くはなく、後には引かない、むしろさっぱりとした味わいだったのを覚えています。
開店直後だったので、私以外にお客さんはいませんでしたが、繁華街のメインストリートにある人気のお店なので、ピーク時には一杯になっていることも多いです。
久しぶりに行ったので、王道の「函館塩ラーメン」をオーダーしました。
北海道のラーメンといえば、札幌の味噌、旭川の醤油、そして函館の塩が3大名物となっています。
函館で塩ラーメンが名物になった由来としては、諸説あるようですが、幕末の開港に伴い、外国船が入港するようになり、中国からやってきた華僑(中国生まれで外国に移住した人々やその子孫のこと)が、広東料理としての清湯(ちんたん)スープを持ち込んだのが始まりとされていて、広東地方では、清湯スープを塩で味付けするのが一般的だったそうです。
函館で塩ラーメンが広まるきっかけとなったのは、1884年(明治17年)4月28日の「函館新聞」に、「養和軒」というお店が「南京そば」を一杯15銭(現在でいうと2,000円程度)で始めたという広告が掲載されたことでした。
このお店の店主の方は広東出身の華僑で、元々は函館のイギリス領事館でコックをしていたとされており、この養和軒の南京そばが、函館の塩ラーメンの原型だと言われています。
透明感のあるきれいな塩味のスープを求めて、全国からもラーメン好きの人たちが人気店を訪れるほど広まっている函館の塩ラーメン、皆様も函館へお越しの際は、ぜひ味わってみてください。