一昨日、このようなイベントに参加してきました。
チラシに書かれているとおり、「札幌の歴史を学び、文化財の魅力を探し、共有する」ことが目的で、三つのテーマの中から、興味のあるものを希望し、同じグループの人同士で、テーマに関連する文化財の情報や思い入れなどについて意見交換をするという流れになっています。
「道」、「鉄道と軌道」、「酪農」の三つのテーマがあり、申し込み段階では「道」と書いて出したのだけど、出してから、「よくよく考えたら『鉄道と軌道』の方が面白いかも。そっちに振り分けられないかな」と思っていたら、そのとおりになってラッキーでした。
各テーマごとに、その分野に精通する専門家の方がコーディネーターとして加わる形になっていたのだけど、私たちのグループのコーディネーターは、「札幌の歴史と言えばこの方」という、街歩き研究家の和田哲さんで、これまで、何度か講演を聞かせていただいていましたが、今回初めて、間近でお話をさせていただくことができました。
意見交換では色々な話が出たのだけど、私からは、札幌市内で印象に残っている鉄道の光景として、次の三つを挙げました。
①定山渓鉄道豊平駅跡地
ここは、和田さんのお話でも出ていたのだけど、私も、大学在学中、大学から近いこの場所に当時はまだ残っていた、駅舎とホームの跡地を見て「いいなあ」と思っていたのが、気が付いたら取り壊されていて大変残念な思いをしたので、こういう施設はできれば残しておいてほしいという思いから、話題として挙げました。
②大きな隅切り
ここも、和田さんの著書を見て興味を持った場所。
この記事で書いていますが、かつてこの場所を走っていた札幌市電のルートで、市電が左折するにあたり、大きな回転半径を描く計算になることから、一般的な隅切りよりも大きく設定され、建物が大胆にカットされる形となっています。
「文化財」というのとは違うと思うけれど、何気なく通っている場所にこのような歴史があるということを、何らかの形で後世に伝える必要があると常々感じていたので、話題として挙げました。
③稲積公園駅
この記事で触れていましたが、札幌から小樽へ向かう路線の中で、前後の駅は地上駅なのに、なぜこの駅だけ高架駅なんだろうということを、興味を持って調べたことがありました。
これも、「文化財」というのとは違うけれど、何気ない光景に興味を持ち、あまり表に出てこないエピソードを発掘するということの面白さをアピールしたいと思って、話題として挙げました。
この他に挙がった話題として面白かったのが、「線路に跨って走る『跨線橋』が、線路の廃止後も『跨線橋』という名称であり続けている」ということ。
例えばこの記事で挙げた場所がそうなんだけど、これに関しては、次回開催時に、テーマごとに自主研究をして持ち寄ることになっていて、そのときに、札幌以外の場所で、このような場所の活用法について興味深い場所を知っているので、それに絡めて発表してみようと思いました。
次回は2月3日(土)の予定なんだけど、そのとき、自分なりの纏めについて、こちらでも書きたいと思います。