だいぶ前になっちゃったけれど、HTB「イチオシ!」の「特命係」で、こんなネタが取り上げられていました。
函館の大門にある「美鈴コーヒー店」には、↑のとおり行ったことがあるのだけど、西部地区にある「十字屋食料品店」さんは、行ったことがないばかりか、名前すら聞いたことがありませんでした。
焙煎豆を仕入れて販売していた十字屋さんと、自社で焙煎を行っていた美鈴さん、一番古いということの解釈の違いはあれど、別にこのことで、どっちが本当の「一番古い」なのかという論争も起こっていないようなので、今のままでいいのかなと私は思います。
昨年暮れに職場の「コーヒー会」を脱会し、それ以降もコーヒーはそんなに飲んでいないけれど、体に合わなくなったと感じているだけで、嫌いになったわけではないので、気持ち的にはちょっと複雑だけど、体調やタイミングを見計らいながら、飲めるときには飲んでいきたいと思っています。
そんな状況の中、この映像を見てふと思ったこと。
北海道最古のコーヒー店は函館だそうだけど、札幌で一番古いコーヒー店ってどこなんだろう?
図書館で「さっぽろ文庫」の「札幌事始」を読んでみたところ、次のように書いてありました。
「札幌に初めてコーヒーがお目見えしたのは、明治39年(1906年)に開店した、『レストラン有合亭』からである。主の『岩井安栗(あぐり)』は、『有り合わせのものを召し上がっていただく』というつもりで『ありあい亭』と言ったが、当時、名作『レ・ミゼラブル』で、その文名を世界に知られた『ビクトル・ユーゴー』をもじったものと思われ、誰もが『ユーゴー亭』と呼んでいた」
その「有合亭」があったとされるのが、市内中心部の北2条西2丁目、現在は「アパホテル」が入っているビル。アパホテルの前は「チサンホテル」、「札幌事始」には、刊行当時のビル名である「三博ビル」というビル名が書かれていたので、古い住宅地図で場所を確認しました。
その「有合亭」がいつまであったのかは確認できていませんが、「札幌事始」によると、主の岩井安栗氏は、大正末期に、「ルビー」という喫茶店に転身したそうなので、もしかすると、それに合わせてなくなったということなのかなという気もしますが、これはちょっと調べてみたいと思います。
それから、「有合亭」が最古のコーヒー店なのはよいとして、現在営業しているコーヒーを出すお店で最古のお店はどこなのだろうと思いました。検索してみると、それっぽいことが書いてあるサイトを見つけたけれど、これはきちんと確認し、行ける場所であれば行ってみたいと思います。