北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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創成川の上流を辿る~1~

2022-10-29 16:20:53 | 札幌

 

 

札幌市内中心部から北方面にかけて南北に流れる「創成川」。

テレビ塔付近から撮っていますが、晴れた日は澄んだ川面がとても綺麗に見えます。

 

 

 

この辺りは、「創成川公園」として整備されていて、散歩する人や、中心部へ買い物に来て休憩する人などの憩いの場となっています。

今回は、ここから、川が流れる北方面ではなく、川の源流である南方面を目指して歩いてみることにしました。

 

 

 

 

円形の構造物を発見しました。

 

 

上空から見るとこんな感じですが、一体これは何でしょう?

 

 

彫刻として作られたものなんですね。

制作者の西野康造氏は、兵庫県の出身で、野外彫刻を数多く手がけており、公共空間における作品設置も多く手がけている方だそうです。

 

 

 

南側へ歩いていくと、そこにまた彫刻が。

初めて見ますが、制作者は何となくピンとくるものが・・。

 

 

ああ、やはり安田侃氏でしたか。

札幌駅コンコースにある「妙夢」で知られる、美唄市出身の彫刻家さんです。

 

 

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何度か紹介してきました、札幌開拓の礎を築いた人物、「大友亀太郎」の銅像。

このご時世を反映してか、マスク着用なんですね。

 

 

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これも何度か書いていますが、大友亀太郎によって掘削された「大友堀」が、現在の創成川の基となっていることから、この像がこの場所に設置されているということになります。

札幌の歴史に興味を持ち、勉強してみようと考える全ての人にとっての、原点、出発点と言ってよい場所だと思います。

 

 

 

像の近くにある「創世橋」という橋。

 

 

 

 

明治2年(1869年)、大友堀の側に開拓使の官舎が設けられた際に、開拓使判官であった島義勇が、丸太を並べて板を敷き、川を横断できるようにしたのが最初とされる歴史ある橋で、二年後に木橋となったときに橋名を決めるに当たり、開墾者から出た「始成橋」という案を参考に、開拓使判官であった岩村通俊が「創世橋」と名付けました。

明治43年(1910年)に、現在のような石造のアーチ橋となり「札幌の日本橋」とも呼ばれていたそうです。

平成14年(2002年)に、アンダーパスの建設事業により一時的に撤去されましたが、同22年(2010年)に復元され、同年、土木学会選奨の土木遺産に選定されました。

因みに、「創成川」という川の名前も、この橋の名前から付けられています。

これまでずっと、「創成川」ってどういう由来があるのかなと思っていましたが、そういうことだったんですね。

 

 

 

 

橋の側に、こんな展示パネルが設置されています。

一つ一つ見ていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は流すようにざっと見ただけですが、札幌の歴史の礎を築いた場所ということで、いずれ、一つ一つじっくり検証してみようと思います。

 

 

そして、ここの床部分なのですが、

 

 

ん?「事務室」?

開拓使の庁舎でしょうかね・・・。

 

 

「囲炉裏」?

庁舎じゃなく官舎?

 

 

えっ、「取調室」?

そう、実はここは、先程の写真にもあった「南一条交番」のあった場所なのです。

こういう感じて残されているのも、なかなか趣があっていいなと思います。

 

ところで最後に余談ですが、皆さん、警察署の取調室なんて入ったことありますか?

普通はなかなかないですよね。

実は私、あるんですよ。カミングアウトしちゃいますが、十数年前に、ある事件の参考人として・・・って、んなわけないでしょ。仕事でですよ仕事で。

十数年前、ある案件で警察と打ち合わせをする必要が生じたので、職場近くの警察署に行ってきたのだけど、事前にアポを取っていたにも関わらず、会議室が塞がっているということで、案内されたのが取調室でした。

中は、それこそ「太陽にほえろ!」とかで何度も見たような造りそのものという感じだったけど、思ったよりも狭かったのが今でも印象に残ってます。

今はそんな取り調べはしていないと思いますが、あんな狭い場所で「お前がやったんだろ~!吐けおらぁ~!」なんて言われたら、容疑者はひとたまりもないだろうなと思いました。

因みに、昼時ではなかったこともあり、カツ丼は出ませんでした(笑)。


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