北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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幌平橋~1~

2022-06-06 20:05:32 | 札幌

 

 

札幌市内を流れる豊平川に架かる橋は、大小合わせて47あり(Wikipediaより)、それぞれに特色があるのだけど、今回はその中の一つ「幌平橋」を紹介します。

 

 

この橋の最大の特色は、歩道部分のこのアーチ。

 

 

 

 

 

広く整備されている歩道部分は、札幌と、アメリカオレゴン州のポートランド市との姉妹都市提携35周年を記念して整備されたもので、「ポートランド広場」と命名されています。

 

 

 

歩道がこれだけ広く整備されている橋というのも珍しいのではと思います。

 

 

このアーチには階段が付いていて、春から秋にかけては登ることができます。

 

 

 

アーチの上から見る豊平川。

澄んだ水の雄大な流れに、見ていて心落ち着くものがあります。

 

 

「幌平橋」という名前は「札幌」の「幌」と、「豊平」の「平」を取ったもの。

大正時代、札幌の市街地が拡大する中、豊平川に架かる橋はまだまだ少なく、中島公園から、当時の「豊平町」であった現在の豊平区中の島方面へ向かうには、遠く離れた橋まで迂回しなければならず不便を強いられていました。

そんな中にあって、江別在住だった道議会議員の「河合才一郎」が、中島公園と中の島の間に、私費で橋を架ける計画を立てました。

この計画に対しては、中島公園側の札幌市からは、「渡ってもリンゴ園しかない」などと揶揄されたり、豊平長側からも「札幌から泥棒が渡って来る」などと言って反対する声が挙がったりしていたそうですが、それでも河合の信念は揺るがず、昭和2年(1927年)、当時のお金で4万円という大金を投じて、全長159m、幅5mの木橋が完成しました。これは、個人が架けた橋としては、当時国内最大規模だったそうです。

 

 

これは、そんな河合の功績を称えて設置された碑です。

 

 

橋を渡った中の島側のマンションの駐車場に設置されています。

 

 

「幌平橋」は、地下鉄南北線の駅名にもなっています。

 

 

 

連絡通路には、川で遊ぶ子供たちの絵が。

私も子供の頃、特に八雲町に住んでいたときには、こんな風に川で遊んだこともありましたが、最近はこういう光景も見られなくなってきているようですね。

 

 

 


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