「アメリカ横断ウルトラクイズ」の初代チャンピオン、松尾清三さん(京都府)の訃報に接し、ウルトラクイズファンの一人として、心からお悔やみの意を表すると共に、今日までファンとして楽しませ続けていただいていることに、心から感謝の意を表したいと思います。
もしも第1回大会(1977年(昭和52年))のチャンピオンが松尾さんではなかったとして、ウルトラクイズは、その後何年かは続いたかもしれませんが、16回もの長きに亘って。日本全国のクイズファンを魅了し続け、終了から30年以上経った今日においても、伝説のクイズ番組として広く語り継がれることはなかったであろうと思われます。
何故ならば、第1回大会での松尾さんの勇姿に感銘を受けてウルトラクイズ挑戦を志し、その後、ウルトラクイズのみならず、様々なクイズ番組で活躍を遂げた方が多く現れ、その方たちの活躍を見て更なるクイズファンの裾野が拡大して・・・ということが、80年代から90年代にかけて起こっていたからです。
僭越ながら、私も、第1回大会はリアルタイムでは見ていませんでしたが、松尾さんに続く世代の方々に深い感銘を受け、クイズファンになった一人です。
第1回大会の本。ウルトラクイズに夢中になりだした、1986年(昭和61年)の冬ごろに買ったと思います。
第1回大会のニューヨーク決勝、松尾さんが早押しで10ポイントを先取し、チャンピオンとなった問題は、「パチンコ屋でよく聞かれる『軍艦マーチ』、誰の作曲?」という問題でした。
この問題に「瀬戸口藤吉!」と答えて栄冠を勝ち取った松尾さんの勇姿と、あれから47年経った現在でも、未だ耳にする機会の多い「軍艦マーチ」の作曲者である瀬戸口藤吉さんという方のお名前は、私も生涯忘れることはないと思います。
2014年夏に発刊された、クイズ専門誌「QUIZ JAPAN」の第2巻。
松尾さんのインタビューが収録されています。
もしかすると、いずれ、松尾さんの追悼企画が組まれるかもしれません。しばらく買っていなかったけれど、そのようなことがあったら絶対に買いますよ。