「北1条通」沿いに、何やら重厚感漂う歴史的建造物と思しき建物があります。
以前から気にはなっていたので、ちょっと入ってみましょう。
道民だけでなく、北海道に観光で来られた方でも聞いたことがあると思いますが、「北菓楼」とは、「六花亭」や「柳月」、「石屋製菓」などと並ぶ、北海道の有名なお菓子メーカーで、本社は砂川市にあるのだけど、こちらの建物は、その「札幌本館」として営業しています。
1階はこんな感じで、独自ブランドのお菓子がずらっと並んでいます。
で、2階は、本来であればカフェとして営業しているのだけど、現在は残念ながら営業休止中とのこと。
しかし、この写真を撮っていたら、店員さんに「ご希望でしたら見学できますよ」と声をかけられたので、お言葉に甘えて、見学させていただくことにしました。
こちらの建物は、大正15年(1926年)に「北海道庁立図書館」として開館したもので、「セセッション様式」という、幾何学的なデザインを強調して美を見出す様式で建てられており、外壁や内部構造は、現在でも建築当時のまま残されています。
平成28年(2016年)に、建築家・安藤忠雄氏が店舗として改装して現在の営業形態となり、同年、先程の写真にあった「北海道赤レンガ建築賞」(「地域社会の発展に貢献する創造性豊かな建築物等を表彰すること」を目的として、北海道と、建築関係団体5者で構成している建築賞)を受賞しています。
2階のカフェは、このように、天井まで届く大きな本棚が特徴的です。
案内していただいた店員さんによると、この写真で言うと、真ん中の非常口の表示より下は本物の本だそうで、自由に取って読むことができるそうです。
2階の一角には、このような一室もあります。
カフェの営業が再開されたら、またゆっくりと見に来たいと思います。
この古地図は、札幌の歴史散歩の題材としても活用できそうですよ。
最後に、こちらは、北1条通を西に向かった所にある、「KITAKARO L」という店舗。
「L」とは「LABO=研究室」の意味だそうですが、こちらもまた、観光客に人気のお店となっています。