3月場所の御嶽海は10勝5敗の成績に終わった。
初めて無観客試合となった今場所は異様なほど静かで、
関取衆も気持の高揚感を出すのに苦労したのではないかと思う。
こんな中、西前頭3枚目と番付を落とした御嶽海は初日からなんと6連勝。
7・8日と横綱戦が続いたが、あっさりと軍門に下った。
あーあとのため息。
その後持ち直し3連勝し、11日目に9勝2敗と優勝戦線に加わった。
が、1敗と優勝戦線トップの碧山(技能賞)に敗れ3敗。
13日目の宝富士戦の白星で目標の二桁に。
14日目は隆の勝(敢闘賞)、千秋楽は阿武咲(殊勲賞)戦(上の写真)はともに敗れ5敗。
みてみれば、御嶽海は好調力士との対戦が意図的だ。
気の毒の面があったが、これも協会の与えた試練だったと思う。
力量の見定め。
協会の企みを打ち破る機会を今回は逃した。
いとも簡単に両横綱に負けた。
後半になると押しの破壊力が鈍ること甚だしかった。
それでも恐らく来場所は三役復帰。
大関は朝乃山に先を越されてしまった。
