旅行2日目(8月1日日曜日>
本当に、観光などしている場合ではないのだ。月曜日になると、高速代が跳ね上がるのだから。
そうはいっても、何か名物を食べねばならない。
というわけで、鯛めし。
グルメガイドはもとよりその任ではない。旅行ガイドブックにあるお店にいって、有名なものを食べる、
だけのことだ。
それでも、発見はある。
本当に美味しいものが食べたければ、
いまどきは情報収集力(とりもなおさずそれはコミュニケーション力でもあるのだろう)が勝負。
地元の人と仲良くなったり、ネットを上手に使ったり、ガイドブックも鵜呑みにせずに、お店の匂いをかぎわける ことが必要になる。それを楽しめるなら、旅グルメもまた、よし。
無論、私にはそんなエネルギーはないので、あっさり道後温泉温泉本館前のお店へ。
鯛めしを頼んで驚いた。
ご飯に炊き込むのではなく、お刺身をご飯にのっけるのはそう驚かない。
うちの祖父は海辺の出身だったが、かつおをあたたかい ご飯の上に乗せ、
醤油を垂らした後その上にお茶をかけてかつお茶漬けを食べていたから。
だが、鯛の上にかけるのが卵を出汁醤油で溶いたタレ、だったことには驚いた。
卵と出汁醤油を絡めて食べるという経験は、讃岐うどんの「釜玉うどん」で経験済みだったが、お刺身というか、丼もののタレにそれを使うとは。
しかし、うまかった!
食文化の違い(グルメ系じゃなくて、ケンミンショーの異文化理解系ですね)と、にもかかわらず美味しいものは美味しい、
という驚き。
ケンミンショーというtv番組があるけれど、自分の周囲の「常識」は全部「ローカル」
なのだ、と知ることができるのもいいし、他者もまたそのローカルを「世界」
だと信じて疑わない、その平等な相互無理解、がまた楽しい。
鯛のタレは、佐賀県に行って再度驚かされることになるのだが、それはまた別の話。