龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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出た!國分功一郎氏の「スピノザ入門」通年講座開講です。

2012年03月27日 22時55分45秒 | 評論
 朝日カルチャーセンター(新宿)で、國分功一郎氏が一年かけて「スピノザ入門」の講座を開講します。

まず1期は3回(4/7、5/19、6/2の各土曜日15:30~17:00)

私は早速申し込みました。よろしかったらご一緒にいかがでしょう。

詳細とお申し込みはこちらのサイトへ。
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=154084&userflg=0

以下パンフレットより

---引用開始---

「スピノザ入門」と題された本講座は一年をかけてスピノザの哲学の核心に迫ろうとするものです。最初の学期ではスピノザの人物像を紹介しながら、初期の著作である『知性改善論』(岩波文庫。但し入手困難)をじっくりと読んでいきます。この本は小著ながら、読解上の様々な困難を抱えています。「スピノザの方法」という観点からその困難に迫ります。テキストは適宜コピーを配布します。予習されたい方は講師の著書『スピノザの方法』(みすす書房)をご利用ください。

---引用終了----

以下はついで。

少なくても私は「テキストを読むことがこんなにも豊かな経験をもたらしてくれるんだ!」という実感を、この著者の『スピノザの方法』で手にすることができました。その著者自身にじっくり講義してもらえるなんて、あまりの多幸感で倒れるんじゃないか、と心配です。

スピノザの話を聴いて幸せで倒れそうになるかも、っていうのはおかしいですかね(笑)。


ところで、今日読み始めた『最後の親鸞』の吉本隆明は、親鸞の『教行信証』には彼の肉声が響いていない、と断定しています。むしろ『歎異抄』や書簡でしょう、と吉本は言う。

一見すると國分功一郎氏がテキストを徹底的に読み解くことで『エチカ』の思想に向かって歩いて行こうとするやり方とは、全く正反対の方法を吉本隆明は親鸞に対して用いようとしているかのようにも見えます。

でも、意外にそうでもないかもしれない。
『知性改善論』といういわばぎくしゃくした歩みの中にこそ、本人が完成形だと見なした『エチカ』への道が隠されている、というスタンスは、吉本のスタンスに近いのかもしれない。

また、『教行信証』の「注釈」に徹した書きぶりに対する吉本隆明の「拒否感」は、私(foxydog)にとっての、スピノザの『エチカ』の読めなさと、実は無関係ではないのかもしれない、とも思うのです。

向こう側にいってから還ってくること。

宗教にはその困難さがつきまといます。その困難さを徹底した思考によって跡付けること。その「現場」は哲学がぐぐっと面白くなる場所でもあるような気がして、仕方がないのです。

もう1冊平行して読み始めたD・ヘンリッヒ『神の存在論的証明』(叢書ウニベルシタス)にも通じるかもしれない、容易には触れ得ないものと向き合おうとする「姿勢」を、いずれのホンにも感じています。

ともあれ、






レガシイ2012のビッグマイナーチェンジ。新型エンジン2種搭載?!

2012年03月27日 22時43分14秒 | クルマ
レガシィは「年改」といって、毎年5月頃毎年マイナーチェンジを行う。そして今年はビッグマイナーチェンジらしい。

今日、スバルの人とちらっと話をする機会があって、2点話を聞いた。

1,あのBRZに乗った直噴2リッターFA型新エンジンがターボ化され、300馬力オーバーになってCVTと一緒にレガシィに搭載される。燃費もEJ型2.5Lターボ+5速ATより良くなるとか。

2,2.5LのNA(自然吸気=ノンターボ)版に、インプレッサに搭載されていたFB型新エンジンの2.5Lタイプが搭載され、かつアイドリングストップ機能が付く。そして、燃費がカタログ値で2km/Lぐらい上がる(ここ、ホントだったらちょっと悔しい)。

まああくまで噂ですが(笑)。

今検索したらこちら(クリッカー)にもそんな話題が出ていましたね。
http://clicccar.com/2012/03/18/124379


ビビビびっくり。
1についてはなぜCVT?
スバルファンはそれでいいの?
300馬力もあったら、いろいろ遊ぶには、MTとか多段ATとか欲しいでしょうにねえ。
それはSTiとかいうスーパースポーツバージョンにお任せ?
うーむ。

さてしかし、私が気になるのは2の方。
スタンダードなNAエンジンが20年ぶりにEJ型から新型FB型に換装されるというのですから。

私が注文したのはもちろん旧型EJエンジンの方です。
3月末の納車を控えて、自分の購入したタイプが5月に大きく進化する、てな話が聞こえてくると、正直心穏やかではない。

が(笑)、同時に興味津々、でもあったりして。

エンジンフィールが大きく変わらなければ、多少の燃費差はそれほど気にしなくてもいいかな、とは思っています。
税金の差や値引きのことを考えれば、現実的にはさほどのコスト高にはならない(負け惜しみ<苦笑>)。

むしろ問題というか課題は実際のコスト面のデメリットよりも、心理的な「待てば良かった」感、かもしれません。

ま、技術革新を含む工業製品は、時間の差=進歩ということになりますから、基本待てば待つほど良くなるのは道理。

むしろ、「新型」を追って消費を続けるばかりではなく、「今」のモノときちんとつきあって満足できるかどうか、が向き合い方のポイントだったりもします。

このレガシィと出会った。そしてこれを選んだ。私は深く満足している。

そういうのって、実は「偶有性」の問題でもあるし、「贅沢」の問題でもある。

それを、私はマツダロードスターというオープンカーとの出会いで知りました。
工業製品とだって「出会う」ことがあり得るのだと。

「だって、他のクルマは屋根が開かないんだもの」

それがいいとか悪いとかではなく、出会うか、出会わないか。
そして、出会ったら、どれだけの時を共に生きるか。
贅沢ってそういう側面があるんじゃないかな。