「いざ、オープン・カー・ライフへ!」
「見上げてごらん、空がある」ふたたび。という副題がついたオープンカー特集である。
懐かしかった。
この雑誌、去年の5月号もオープンカー特集だったのを覚えている。
(編集長が変わったのかそれとも私の勘違いか分からないが、鈴木正文という人が書いていたはず)編集時点では当然予想だにしなかった大震災と原発事故の直後にオープンカー特集になってしまったことについて、エクスキューズをしていたように記憶している。
確かに、まだ原発由来の放射能が降り注いでいるのでは?という危惧の中、オープンカー特集号とは、場違いといえばこれほど場違いな話もなかった。
けれども、いわき在住のオープンカー乗りである私は間違いなくその特集で元気をもらった。
去年の特集では、50歳を超えて(わが愛車)マツダロードスターになんぞ乗ってちゃいかん、ボクスターかロータスエリーゼに乗りなさい、と教育された(笑)。
ロードスターで50歳オープンデビューしたての身としては釈然とせず、なんとなく悔しかったけれど、BMW のZ4じゃなくてね、というダメ出しに、シブシブながら納得した。
というのは、Z 4は1日借り切って試乗したことがある。
とても良い車だし、欲しくないわけがない。
くれるというなら貰っておこう。
いや、もちろん安けりゃ買っちゃいますよ(笑)
だけれども、自分が求めるのはそういう方向じゃないな、とは感じていた。
確かに高速を口にできないような速度で走ったときのスタビリティはすごい。比較すると直進性の悪い私のロードスター(とくにNC前期は悪かったらしい)では、高速を走っちゃいけない、とまで思うほどだった。
まだ6気筒だったエンジンフィールも上質。
インテリアの質感はまあ比較にもならない。
でも、運転する楽しさの直接性というか、ダイレクトに伝わってくるファン・トゥ・ドライブの感触は、こういう方向の上質さではなくてもいいかも知れない、とも、生意気ながら感じたのだ。
対効果費用っていうかね。
デートカーじゃないんだし。
「うち(BMW)のクルマメンテナンスフィーが高いですよ(お客様のロードスターとはちがって)」
みたいなことをいう失礼な(正直な?)BMディーラーもいたけれど、それは事実だし、そういうことを越えてなお、ぐっとくる感じまではいかなかった。
いいクルマなんどけどね。
でも、ポルシェは違う、というのだね、エンジンの話者たちは口を揃えて。そしてロータスは「生」だ、というのだ。
ムカツクけれど、そこまでいうなら一度乗ってみてやってもいい。
そう思って一年が過ぎた。
ボクスターを購入するどころか、そこから遠ざかったクルマを追加購入したのだが。
アウディクアトロ&ポルシェボクスター
ではなく、
レガシィAWD&ロードスター
かの地での理想を、貧乏人が和朝製にて実現しようとするといささか無理がくる、ということになろうか。
しかし、機能性からいえば不満は全くない。
一方はロングツーリングを楽しむグランドツアラー四駆ワゴンなわけだし、
他方は屋根があく楽しさ満載のライトウェイトスポーツ。
機能的・道具的には全きを得た、日本が世界に誇る、安価で独自の価値観を開拓した二台ではありませんか(笑)
さてでは生きているうちにあとは走ってなんぼ、そらを楽しめばいい……のだが、気になるのは燃費ではなく、これから50代60代と、気にしていくのはおそらくクルマの「スポーツ」であり、クルマの「文化」なのだろう。機能は十分だとしてもそれだけではないという……。ま、「贅沢」の話です。
とはいえ、ロータスエリーゼとかポルシェスパイダーとかは、いわゆるエンスーの行き着く果てであって、私のような素人が踏み込む場所じゃない。
でも、ボクスターは違う。
中古なら300万円台で十分なんとかなるという。
だったらいつか一度は乗ってみなけりゃ、という気にさせられた。
それが去年震災直後のENGINEのオープン カー特集だったのだ。
さて今年のオープン特集では、どんな車を唆されるのか。
今晩はじっくり楽しませてもらうとしよう。
「見上げてごらん、空がある」ふたたび。という副題がついたオープンカー特集である。
懐かしかった。
この雑誌、去年の5月号もオープンカー特集だったのを覚えている。
(編集長が変わったのかそれとも私の勘違いか分からないが、鈴木正文という人が書いていたはず)編集時点では当然予想だにしなかった大震災と原発事故の直後にオープンカー特集になってしまったことについて、エクスキューズをしていたように記憶している。
確かに、まだ原発由来の放射能が降り注いでいるのでは?という危惧の中、オープンカー特集号とは、場違いといえばこれほど場違いな話もなかった。
けれども、いわき在住のオープンカー乗りである私は間違いなくその特集で元気をもらった。
去年の特集では、50歳を超えて(わが愛車)マツダロードスターになんぞ乗ってちゃいかん、ボクスターかロータスエリーゼに乗りなさい、と教育された(笑)。
ロードスターで50歳オープンデビューしたての身としては釈然とせず、なんとなく悔しかったけれど、BMW のZ4じゃなくてね、というダメ出しに、シブシブながら納得した。
というのは、Z 4は1日借り切って試乗したことがある。
とても良い車だし、欲しくないわけがない。
くれるというなら貰っておこう。
いや、もちろん安けりゃ買っちゃいますよ(笑)
だけれども、自分が求めるのはそういう方向じゃないな、とは感じていた。
確かに高速を口にできないような速度で走ったときのスタビリティはすごい。比較すると直進性の悪い私のロードスター(とくにNC前期は悪かったらしい)では、高速を走っちゃいけない、とまで思うほどだった。
まだ6気筒だったエンジンフィールも上質。
インテリアの質感はまあ比較にもならない。
でも、運転する楽しさの直接性というか、ダイレクトに伝わってくるファン・トゥ・ドライブの感触は、こういう方向の上質さではなくてもいいかも知れない、とも、生意気ながら感じたのだ。
対効果費用っていうかね。
デートカーじゃないんだし。
「うち(BMW)のクルマメンテナンスフィーが高いですよ(お客様のロードスターとはちがって)」
みたいなことをいう失礼な(正直な?)BMディーラーもいたけれど、それは事実だし、そういうことを越えてなお、ぐっとくる感じまではいかなかった。
いいクルマなんどけどね。
でも、ポルシェは違う、というのだね、エンジンの話者たちは口を揃えて。そしてロータスは「生」だ、というのだ。
ムカツクけれど、そこまでいうなら一度乗ってみてやってもいい。
そう思って一年が過ぎた。
ボクスターを購入するどころか、そこから遠ざかったクルマを追加購入したのだが。
アウディクアトロ&ポルシェボクスター
ではなく、
レガシィAWD&ロードスター
かの地での理想を、貧乏人が和朝製にて実現しようとするといささか無理がくる、ということになろうか。
しかし、機能性からいえば不満は全くない。
一方はロングツーリングを楽しむグランドツアラー四駆ワゴンなわけだし、
他方は屋根があく楽しさ満載のライトウェイトスポーツ。
機能的・道具的には全きを得た、日本が世界に誇る、安価で独自の価値観を開拓した二台ではありませんか(笑)
さてでは生きているうちにあとは走ってなんぼ、そらを楽しめばいい……のだが、気になるのは燃費ではなく、これから50代60代と、気にしていくのはおそらくクルマの「スポーツ」であり、クルマの「文化」なのだろう。機能は十分だとしてもそれだけではないという……。ま、「贅沢」の話です。
とはいえ、ロータスエリーゼとかポルシェスパイダーとかは、いわゆるエンスーの行き着く果てであって、私のような素人が踏み込む場所じゃない。
でも、ボクスターは違う。
中古なら300万円台で十分なんとかなるという。
だったらいつか一度は乗ってみなけりゃ、という気にさせられた。
それが去年震災直後のENGINEのオープン カー特集だったのだ。
さて今年のオープン特集では、どんな車を唆されるのか。
今晩はじっくり楽しませてもらうとしよう。