龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCのファンです。
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レガシィの魅力(納車1000キロでの暫定的結論として)

2012年04月04日 22時27分53秒 | クルマ
昨夜、暴風と雨の中、ロードスターを久しぶりに乗ってみたら、面白いことが分かった。

今度はロードスターの乗り方を忘れてしまっていたのだ(笑)。

いや、屋根さえ開ければすぐ思い出します。露天風呂のの如くユルイ楽しさを。
しかしゆうべは暴風雨。それは叶わない。

で、屋根を閉じたクーペ状態で濡れたカーブに突入したら、
「あれれ?」
レガシィを乗ったときの、カーブを予想以上の高速を維持したままスッとフラットに曲がってしまうアノ感じとは全く違うのである。

油断をしているとどんな風に回るか分からない感じなのだ。
自分でどう曲がるか、どう走るかをいつも考え、クルマの反応を感じながら、そして風も友達にしながらドライブを楽しむのがロードスター流だった。

レガシィはそれとは明確に異なる。
クルマの高いポテンシャルによってコーナーを抜群の安定感で駆け抜けてしまうのである。
普通のクルマとは、コーナー速度があきらかに違う。
それは、ドライバーに伝わってくる安定感・安心感が違う、ということだ。

確かに、ロードスターを初めて乗ったときも「これほどコーナーが曲がりやすいクルマは初めてだ!」と感じた。
だがそれは、自分で操作する楽しさ、自分の力量に応じて楽しむタイプの「曲がりやすさ」だったのかもしれない。

ディーラーから借りた試乗では、こういった違いはなかなか分からない。

今日はレガシィを乗り出して、夕方から山沿いのカーブが楽しい道を小一時間走ってきた。
今度はちゃんと特性が分かっていて、使い分けをしながら走ることができた。

楽しい。抜群に楽しい。
運転が上手くなったように錯覚する。

でも、昨夜の雨の日のロードスターの時のびびり具合を考えれば、腕ではなく、クルマの力量と路面コンディションの関係だ、と分かる。
ドライならロードスターも少々無理が利くけれど、濡れたときはびびっておくべきクルマだ(すくなくても素人の私の運転の場合)。

私の貧しい力量では、レガシィの方が間違いなく(緊張せずに)中速カーブを速くクリアできる。
そしてそれは、頼もしいし、悦ばしい。
スポーツパッケージの足回りはどんな風なのだろう、と想像してみたくなる瞬間でもある。

また細かいことを言えば、ロードスターはコーナーに入った(ハンドルを切る)瞬間すでにもう楽しいけれど、レガシィはそのプロセス全体が結果として楽しいみたいな感じとでも言えばいいだろうか。


レガシィの燃費は、1000キロ弱走ったところで、
トータル12.7km/l
高速14km/l強、
通勤のみ10km/l強、
郊外の信号のない道をスムーズに走っている状態で12km/l弱
といったところ。

排気量2000ccのロードスターが8万キロ乗ったアベレージで、
トータル11.0km
高速13キロ程度
通勤9キロ程度、
郊外10キロぐらい
だったので、燃費は2500ccのレガシィの方が2km/l弱よろしい。
(ただし今のところ全てiモードのみ)

普段は静かで滑らか。ゆったりと走る長距離を得意とする。
が、雨の時の安定感は抜群。
さらに実は「曲がる」と懐が深く、コーナリングの安定感は抜群で速度も速く、実に気持ちが良い。
燃費もスポーツカーよりはいい(笑)。
レガシィは今のところ、そういう印象のクルマである。

細かいことを気にしていると、本質を見誤ることがある。ある程度時間をかけてみて、初めて良さが沁みるように感じられてくる。
そういう個性もあるのだ。ドアを開けた瞬間から、ハンドルを握るとすぐに、エンジンをかけたとたん、タイヤが半転がりしたらもう虜……レガシィはそういうタイプのクルマではなかった。

現行レガシィの良さは、長く乗れば分かる。
個人的には(ワゴンに限ってだが)アテンザよりもベンツよりも好印象を持った。

なるほど、街乗りしていても運転が楽しいという意味ではアテンザの方が足回りの「走りのテイスト」は際立っていて分かりやすい。
高速のどっしり感と、疲れずに目的地までエスコートしてくれるもてなし感は10年落ちのベンツに「文化」を感じる。

でも、コーナーのあのフラットな安定感は間違いなくレガシィの「技術」でしょう。
まっすぐ走っている時には想像もできない魅力、ではあるけれど(笑)。

楽しみ方は一つじゃない。
それぞれの間口があって、適切にそこから入っていけば、それぞれのクルマが適切にもてなしてくれるものなのだ。