龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCのファンです。
いわきFCの応援とキャンプ、それに読書の日々をメモしています。

ショットノート(キングジム)を使用中。

2012年06月04日 23時56分03秒 | ガジェット
iPhoneやiPadに簡単に取り込み、Evernoteなどのクラウドサービスで簡単に整理できるスマートフォン用のノート、

SHOT NOTE

を使い始めた。写真フォルダにいちいち写真を撮って、それを加工したり切り取ったりして整形した上でクラウドサービスに送るのは二度手間だ。
そういう意味で専用用紙と専用ソフトですぐクラウドのデータベース用データにできるのはありがたい。

でも、実際にはそれほど使っていない(笑)。
電子データになるような種類のものは最初からキーボードで打つことが圧倒的に多いし、使い捨てのメモなら手書きでok。
また、スマートフォンにメモするのもエディタにちょろっと打つぐらいは負担にもならない。
ノートにぎっしり書いて置いて、しかもそれがアナログの手書きノートで、それを多数Evernoteあたりに挙げておいて整理・再利用する、なんていう種類の仕事は、もともとやっていなかったというお粗末なお話でした。

いろいろ考えてはいるけれど、むしろがんがん手書きノートで書き留める人向け、なのかもしれない、と思った。
私も手書きでノートにメモ(講演会とか講義録)するけれど、必ずそれを見直して、PCにデータで打ち直しをしながら整理することにしている。
その方が自分で整理しなおせるし、記憶しなおすにも都合がいい。加えて、電子データに打ち直してブログにアップしておけば、忘備録にもなるし、検索もかけられる。

こういうノートは、その打ち直しなんて手間さえ惜しむようなビジネスパーソン向けのガジェットかもしれません。
これからは、なるべく具体的にどんな利用シーンがあるのか考えてから買うことにしよう。
(でもガジェット類はそんな主題で購入するのじゃないので無理!多分無理!!)


レガシィツーリングワゴン2.5NA(C型)の平均燃費

2012年06月04日 23時29分12秒 | クルマ
レガシィツーリングワゴン2.5LNA B-SPORTS Gパッケージ(2012年3月納車のC型)の平均燃費。

総走行距離 8605km
平均燃費は 13.1km/l(満タン計測)
燃費計表示 13.5km/l(単純平均)

距離にすると7割近くが遠出です。

最高燃費が16.2km/l(竜飛岬から福島県までの750km)
最低燃費が9.8km/l(通勤および市内走行のみ444km)

思ったよりずっと燃費がいいのにびっくりでです。

なにせ、ほぼ同じ乗り方をしているロードスターの8万キロの総平均燃費が11.1km/lですから。

私の乗り方&環境では、ほぼ最低でも10km/lは下らないというのも安心材料。
じわじわ良さが分かってくるタイプですね。
これでAWDかつレギュラーガソリンってのがまたうれしい。

ただし、同時期納車のプリウスαは18km/l、フィットシャトルハイブリッドは20km/l行ってるみたいです(笑)。


悪いことは言わないから止めておけ、ということ。

2012年06月04日 19時56分21秒 | 大震災の中で
大飯原発の再稼働が決まりそうだ。

福島県民の一人として(別に福島も一枚岩じゃないだろうし、代表選手になるつもりはないけれど、やっぱりこの「資格」で語らずにはいられない)、

「悪いことは言わないから再稼働は止めておけ」

と思う。

確かに、原発に雇用を依存する直接の原発近傍居住住民には、むしろ選択の余地は少ないのかもしれない。

---------------------------------------------------------------
原発がなければ雇用のないここでは暮らせない。
原発事故が起こればどのみちここでは暮らせない。
原発が止まっても、大地震や津波があれば使用済み燃料などなど、危険はいっぱいで暮らせなくなるかもしれない。

とりあえず事故が起こるまでは、雇用のメドが立って、地元で暮らせる。
--------------------------------------------------------------

というように考えることだってあり得るだろう。
少なくても私がその立場だったら、そうかもしれない。

「事故が起こったら、その時はその時。政府だって電力会社だって経済界のお偉方だって、大新聞の半分だって、電力不足だっていってるんだし、より安全になってるっていってるんだし……。」

なるほどね。でも、地元の土地を放射能汚染という危険な「質入れ」までして地元のたかだか数千人規模?の雇用にこだわるのは、この東京電力福島第一原子力発電所の事故を目の当たりにした後ではどうなんだろう、とやっぱり考えてしまう。

「悪いことは言わないから止めておいた方がいい」

とやっぱり今の私は思うのだ。

知人に、双葉町の神社の(元)宮司がいて、この前酒飲みをした。
彼は、ようやく最近、土地の神と、死者の魂とを響き合わせることができるようになったと思ったら、原発事故で土地を追われた、のだそうだ。
今は「神主」の仕事はしないんですか?と尋ねたら、「それはできません」とのこと。
うん、それはそうだよね、その土地の風景、その土地の季節の中で育まれる「生の営み」に寄り添って生きるのがその土地の神様なわけだし、その神様と人間を繋ぐのが宮司さんなんだもの。

自分はまだそれが分かるけれど、自分達の次の世代になったとき、いったん切り離された土地の神様たちと、どう繋がっていくのか、息子の世代は重い課題を背負ったと思うよ、とも述懐していた。

そういうことなんだよね。

経済活動は、どこにでも流動していける。
日経新聞のWebサイトに、東日本大震災と原発事故で被害を受けた土地は阪神地区とは決定的に違う、という記事が
アップされていて、なるほど、と思った。
本来ならもっと人口が減ってもいいはずなのに、土地や家があるから、生産性の低い田舎にへばりついていた人々がいる。この災害や事故によって、その人達のかなりの部分は戻って来れなくなる。なぜなら雇用を含めた「経済」がそれだけの人口を支える産業構造に元々なっていなかったのだから、というわけだ。

そういう視点で考えるならば、起こってしまった震災や事故でさえ、適正な経済規模に合わせて人口の自然減を促す要素の一つとして捉えられてしまったりもする。なるほどね。

一方、文化・伝統の側面からいえば、100年単位で積み重ねられてきた文化や伝統が根こそぎ切断されて、修復不可能なダメージを受ける、ということだってあるわけだ。

何も神社を守ることだけが大切だ、なんて素っ頓狂なことを言いたいわけではない。
田舎の濃密でにっちもさっちもいかない人間関係とか、マジうざいって側面もある(苦笑)。知ってます。

それでもやっぱり、

「悪いことは言わないから再稼働は止めておけ」

という言葉が、自分のお腹の底から出てくる。

考えてみれば、福島県にとって、大飯原発再稼働は決して対岸の火事ではない。

書きたくはないが、そういうことを考える人はどうせ出てくるだろうから書いておくと、

「どうせ汚染されているのなら、人口密度がさらに低くなったことだし、福島第二原発を稼働させてはいかが?」

なあんて話さえ、冗談ごとではなく語り出されるかもしれない。

今すぐ、はまさか大きな声では語り出すまい。
しかし、数年後、そう、福島第二原子力発電所の耐用年数を勘案しながら、しかるべきときに再稼働を「狙う」言説は、立ち上がってこないとも限らないのではないか?

私は文句なしに絶対反対だけどね。


「悪いことは言わないから、再稼働は止めておけ」

今日もテレビの画面を見て、そう呟いた。呟くことしかできない。
もどかしくて、ここにも書いた。

「悪いことは言わないから、再稼働は止めておけ」

この言葉は事故が起こるかもしれないから、ということを声高に「危険視」するから言うのではないのかもしれない。

だって、危険を証明するのに一番いい方法は、事故が起こることだから。
テロが起こる根源的なロジックの錯誤は、こういうところにも潜んでいる。

そういうロジックは、原発事故が起こると「だからいわんことじゃない」って気分と通じている、と私は感じている。

だから、危険だから止めるべきだ、とは言いたくないのだ。
危険なんだけどね。

危険だけど便利でもある。便利だけど危険でもある。
滅多に事故は起きないかもしれないけれど、起きたら取り返しがつかない。

でも、私達はその土地に囲まれて生きているわけだから。
どこかのディベーターが政治的勝利を目指して争っているわけじゃないから。

だから、「悪いことは言わないから」なのだ。

良きことを良いとして指し示すのに、根拠は要らない。弱い説得でしかないけれど、私達福島県民には分かる。
そして、分かるときには分かっていることをなぜ分かったのか、と説明する必要は感じない。

「悪いことは言わないから、止めておけ」

そういうことだ。