龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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國分功一郎「イギリス留学するわけ」Session袋とじ

2015年03月24日 23時52分10秒 | メディア日記
國分さんの「イギリス留学」についてのトーク、とても興味深いです。
長い1年間になるなあ。

2015年03月23日(月)國分功一郎「イギリス留学するわけ」Session袋とじ

http://www.tbsradio.jp/ss954/2015/03/20150323session.html



中でも「日本の政治は今、ものすごい速度で進めていて、それが異常だと感じる。しかし日本にいると、もちろんおかしいと思う一方でそれに慣れてしまう。」
というコメントに深く共感しました。
帰国してのお話(あるいはその前にイギリスからの発信も含めて)が楽しみです。

他には、こんなような話があったような気がします.......。
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國分:政治って雰囲気が大事。
外から見ていると、論点しか分からない。
イギリスの議会政治を見てきたい。

チキ:カルチュラススタディ。ストリート哲学。という印象があるが?

國分:カルチュラルスタディも今、学科がつぶされたりして大変だったりもする。
フランス現代哲学は中途半端に政治的だった。
今は分かれてきている。全く政治に関わらない方と、むしろ政治を感がル方。むろん僕(國分)は後者。

國分:ニューアカ、新左翼が中途半端に政治的だったという話。

上が従え、という下は従いたくないという。
たしかに今、日本は抵抗の拠点をつくるだけで今は精一杯。
それも分かるけれども、どうやったら提案していけるのか、が試されている。

チキ:イギリスが思想・政治の中心地になっているという印象がある。イギリスで何をやるのか?

國分:新・実在論。でも、これはちょっと難しい話になるから。
バリバール先生、ピーター・フォルダー氏など、直接に政治を論じる雰囲気がある。話も合う。
日本の話をどう受け取ってもらえるかも楽しみ。


チキ:イギリス発のカルチュラススタディも、考える材料はくれた学問だった。
チキ:何を身につけるか?

國分:「どうやって民主主義、政治をマネージメントしていくか。制度も、政治も、どう考えていくか。日本と距離をとりたい、という気持ちもある。
今、日本の政治はものすごい速度で進めていて、それが異常だと感じる。
しかし、日本にいるとそれに慣れてしまう。

おかしい、と思う一方で、でもこう来るだろうな、と慣れていってしまう。
もっとフレッシュな気持ちで、落ち着いて考えたい、という気持ちもある。

チキ:もしかして日本の方がいいじゃん、ていうこともあるかもしれないし、イギリスに失敗例もあるかもしれない。必ずしも輝かしいものじゃなくても。

國分:たとえば新自由主義(競争をつかって統治していく)は最初サッチャーがやって、いろいろな問題を引き起こした。もちろんうまくいった面もある。問題もある。
それを考えてみたい、ということもある。
参考になることもあるのではないか。

チキ:新自由主義を守っている人はあまり見ない。まるでわら人形のよう。

國分:ごく簡単に、国家が市場を管理する。市場に出てきた結果で統治していく。
   かつての市場原理は交換だった。
   新自由主義の原理は競争。

チキ:政府じゃなくて、みんながそれぞれ動いて自然に残っていくのがいいもの、という発想はいい。

國分:規制をとっぱらってしまってはひどいことも出てくる。
北欧の方から出てきた。民間の力を借りて活発にしていこう、という方向で出てきた。
規制緩和と民営化、じゃない。

たとえば、麻薬中毒の更正のための仕事でも、厚生労働省じゃだめ。民間のよく知っている人に任せていこうというようなこと。

共感性を手放し、国家が手放し、バラバラだ、というのは間違ったイメージ。
再分配が必要。

全体の中でどういう風に競争をやって、どういう風に再分配していくか、それが大事。

新自由主義だからたたく、だけでは立ちゆかない。

個別政策の各法の中にどんな思想が込められているのか、ということを問い直すことが求められている。

思想そのものを問い直すのではなく、ね。

なんでこうやっていかないの?こうしていきましょうよ、という人が増えてきていて、まだ力としては弱いかもしれないけれどもそれをなんとか発言・活動していけるようにしていきたい、そんな気持ち。

チキ:どんな~学者がどんな時代に増えたかというトリヴィアがある。
新聞の露出では、評論家が減ってきた。NPO代表が増えてきた。これ自体はいいこと。

國分:理論と実践は「リレー」だ。

applestoreのiPhone6/6plusはいつ販売開始されるのか?

2015年03月24日 18時03分37秒 | ガジェット

こういう記事があった。


 Apple Storeでオンライン販売しているiPhone 6/6 PlusのSIMフリーモデルが、ひそかに値上げされていたことが明らかになった。ただし、依然として購入はできない状態が続いている

というのだ。
SIMフリー版iPhone 6 32GBが86,800円
SIMフリー版iPhone 6 Plus64GBが110,800円

ということは。
キャリア機種のSIMフリー解禁を2015年5月に控え、そこまで待つつもりなのかなあ。
そこまではキャリアで販売競争させてから、その後割高感を保ちつつ再開するってシナリオでしょうか?
そして、秋に新機種がでたら現行機種を安価に価格設定しなおして、格安SIMの市場も取る…………。

そんなことは起こらないか。

それにしても思わせぶりですよね。
今の値段だったら、格安SIMは、

ファーウェイのAscend MATE7

一択だなあ。まだ買ってないけど(笑)

「民主主義を問う」木村草太・國分功一郎(ポッドキャスト)

2015年03月24日 17時16分02秒 | 大震災の中で


■テーマ
 哲学者・國分功一郎さん、憲法学者・木村草太さんと考える。

  民主主義は本当にいい制度なのか?

このポッドキャスト、お薦めです。

2015年03月23日(月)「民主主義を問う」(ディスカッションモード)をポッドキャスティングで聴く

■スタジオゲスト
 ▼高崎経済大学准教授で哲学者の國分功一郎さん





多数決は、少数派の顔の輪郭をきちんと際だたせ、少数派も参加できるようにするシステムなのに、どうして日本人は

「多数決は多数派が横暴で決める制度」だと思っちゃうのか、という話があってそれがとても面白かったです。本当に多数決がそういう制度なら、国会開催した瞬間に全部多数決にすればいい。でも、やっぱりみんなそれはおかしい、と思うはず。だから、賛成反対はあっても、利点と問題点をあきらかにする、その情報を共有するってのが大切、という当たり前で大事な指摘でした。

「民主主義」もそうなんだけど、単にその制度がある、ってところで思考が終わりになっちゃうとつまらない。

だめなところがあるなら、その次を考えて、少数派も多数派も反対派の意見を聞いたり、チキンと説明してよりよい制度設計をしていくという「参加」の姿勢がもっとあっていいよね、ということですね。

あとは憲法95条の特定の地方公共団体に関する立法の話も興味深かった。

そういうときは住民の意思を問わなければならないっていう憲法95条が辺野古の基地移設に当てはまるのでは?という木村草太さんの指摘でした。

たとえて言えば「明日から神奈川県だけ消費税20 %にします」、みたいな話なんだから、チキンと特別法を国会で立てて、法律で沖縄の基地のことは決めるべきなのに、行政(内閣)が勝手にトツプダウンで決めてしまうのは憲法に悖るとの指摘、重要。

簡単にあきらめないってのが大切ですね。