『甦るレヴィナス』小手川正二郎
こちらはどちらかと言えば理論編。改めてがっちりレヴィナスを精度高く読み込もうとする著作。
私も早わかりで、レヴィナスといえば「他者論」だろう、とかユダヤ教的思想家なんだろう、とか、ざっくりした早わかりの印象しか持っていなかった。
なにせ私はレヴィナスが真っ向から否定するスピノザを、読むのが趣味ですし。
でも、後述する応用編的など本にもててくるけれど、「当事者」性を重んじる研究ではむしろ(スピノザなんかよりもずっと)重要な思想家としてしばしば言及されているのは間違いない。
このあたりで勉強しなきゃなあ、と思いつつ途方にくれていたら、持つべきモノは先達です、この二冊を紹介してくださったばかりか、著者のかたから複数冊受け取ったから、ということで、頂戴してしまいました!
大事なのはそこじゃないんですが、でも、勉強って1人だけじゃなくて、こうして示唆や支援があって成り立つのだ、と改めて感謝です。
本の内容は改めて。
こちらは現代におけるレヴィナスの受容と応用の論集。
国際シンポジウムの記録という形です。
この二冊を見ると、今のところレヴィナスがどう読まれているのか、またどう読み得るのか、が、素人にも分かってくる仕掛けかな、と。
これから読む本二冊、です!