いわき市FCは、J3初参戦で前半戦首位での折り返しとなった。
新規加入のチームが前半戦旋風を巻き起こすというのはよくあることのようだから、勝負は後半戦、いわきFCのサッカーを相手に見極められた2戦目をどう戦っていくかが、重要だ。
ちょっと前半の対戦を振り返ってみると、第20節を終えたところで
12勝2敗6分け、勝ち点42でトップである。
いわきFCが負けているのは松本山雅と今治の2チーム。
17節が折り返し地点と考えると、その後いわきFCは
19節に富山と1-1の引き分け
20節に八戸と5-0の大勝
松本山雅メンバーのコロナ罹患による再設定試合の
18節は松本と0-0の引き分け
という状況だ。
いわきFCのサッカーは、上位チームには勝てていない!
ということが分かってきた。ここまでの引き分けは6試合。以下の5チームである。
鹿児島1分け
富山2分け
松本1分け(1敗)
藤枝1分け
北九州1分け
そして8月13日(土曜)現在の暫定順位は、
1位いわきFC 42
2位藤枝 38
3位鹿児島 38
4位松本 38
5位富山 36
である。
いわきFCは、2位から5位に対してはまだ1勝もしていないのだ。
もちろん、いわきFCの攻撃力を90分抑えるのは容易なことではない。それは試合を見ていると私がファンであることを差し引いても、相手チームは大変だろうな、と思う。
ただ、その大変ないわきFCの攻撃に耐えられるチームが、この上位順位のチームであることもまた、確かなのだろう。
下位のチームに対しては、相手ががっちり引いて引き分けを狙ってくれば別だが、普通に戦っていればいわきは強みを発揮するだろう。
前掛かりになって圧力をかけ続けられると、どこかで破綻してしまうチームがJ3には多いのだろうと思う。
さてでは、前半引き分け、もしくは負けた上位チームと、いわきFCはどのように戦っていくのか?
もちろん逆の立場に立つなら、初参加で旋風を巻き起こした「新参チーム」に、J3の実力あるチームが、どのような作戦を立てて2戦目を勝ちにくるのか?
藤枝、北九州の2試合は今度はアウェーになる。
鹿児島の1試合はJヴィレッジのホーム試合だ。
この辺り、注目しつつ後半戦を見ていきたい。
おそらく、いわきFCの攻撃は、(特に下位チームは)分かっていても90分止めきるのが難しいだろう。
そこで星を落とすと、より厳しくなっていく。なにせ上位には1勝もしていないのだから。
ある意味いわきFCの戦術は分かりやすい。成績にも如実に表れている。
鬼に笑われてしまう気の早い話かもしれないが、もしこのままJ2で試合をしていくとするなら、果たしてどれだけ精度を保ってシュートが打てるのか、というところも気になってくる。松本山雅の守備を前にして23本シュートを打ってゴールが0という現実を見ると、J2はやはり手強い、という思いも抱く。
そんなこんなも含めて、いわきFCもさらにレベルを上げて、次のステージにふさわしい攻撃精度を高めたサッカーをしてくれることを、後半戦期待したいと思う。
頑張れいわきFC!