3月15日(水)晴れ【袴田事件に思う】
再審が決定されました。よかったです。東京高等裁判所が13日に再審開始を認める決定をしました。死刑判決を受けている袴田巌さん(87)が、晴れて無罪を勝ち取ることを願っています。
事件は1966年6月に起きました。皆さんよくご存じと思いますので、事件については書きません。1968年に死刑判決が出ました。2審の東京高裁と最高裁でも無実の主張は退けられ、1980年死刑は確定しました。
1981年弁護団は裁判のやり直しを求めましたが、2008年最高裁で再審を認めない判断が確定。申し立てから27年後のことです。
しかし、2回目の再審申し立てを受けて、2014年静岡地裁が再審開始と死刑執行の停止の決定を出しました。
袴田さんのシャツとして、証拠として提出された血痕のついたシャツを、静岡地裁がDNA鑑定を行った結果、袴田さんのDNAとは一致しない、とする鑑定結果がでたのです。(もっと早くやればよかったじゃないか、と言いたい。袴田さんが無罪を言い続けているのですから。)
このDNA 鑑定を行う判断を下してくれた裁判長は、村上浩昭元裁判長という方だそうです。「捜査機関によって捏造された疑いのある証拠によって、きわめて長期間死刑の恐怖のもとで身柄を拘束されたきた」と指摘なさり、再審開始の決定と、「拘置の停止」を命じ、袴田さんは拘置所から釈放されたのです。
それにしても長いですね、再審開始を認める決定を2014年に静岡地裁が下してから、この3月13日に再審開始の決定を東京高等裁判所が下すまで、9年もたっているのです。
これから再審が東京高裁で開かれますが、無罪判決の決定がでることを、陰ながら応援したいと思います。90歳になるお姉さんのひで子さんが弟を信じ続け、守り続け、闘い続けてきたことを、本当にご苦労様なことだと頭が下がります。お体お大切にと祈ります。このお二人が命のある間に「無罪」の確定がだされますように!!!!
(私も濡れ衣を着せられて苦しんだ経験がありますので、他人事とは思えません。)