3月30日(木)曇り【天風先生の推奨なさる正しい食生活の基準 その1血管を詰まらせる尿酸の害】
中村天風先生の『幸福なる人生(A Fortunate Life)』(「心身統一法」講演録)の中に、「体の活かし方ー正しい食生活の基準」という一章があります。食生活は私もかなり考えていますので、大変興味を持って読みました。そして大変感銘を受けました。この先生のしっかりした風貌から、栄養のあるお食事をなさっているかしらと思っていましたが、完全な菜食です。魚もお食べになりません。本に書かれていることを次に要約させていただきます。どうぞ、皆さまの健康のために、ご参考になさってください。真剣にお考え下さい。なお、天風先生はアメリカで医学も学んでいます。
(265頁からの要約)なぜ動物性のタンパク質がよくないか、といいますと、消化はよいが、消化する際に尿酸という副産物が生じます。また動物性のものを食べると同時に血液が酸性になる。アルカリ性でなくなる。動物性の食べ物それ自身が、血液の内容素をきわめて危険なものにしてしまっている(アジドージス)から、尿酸を排泄する力がなくなっている。それで血液のもっている大事な力がなくなる、大事な力というのは、食菌作用(ジャーミサイダル・パワー)、それが酸性血液になるとこの食菌作用を行う血液でなくなる。
植物性のタンパク質の中にも尿酸は入っているけれども、植物性のものを食べると血液がアルカリ性になっているから、この尿酸をどんどん分解して体外に排泄してくれる。
肉食をしている人の肉体の故障として先生は次のことをあげています。風邪を引きやすい、やたらに頭痛、めまい、安眠できない、神経痛、リュウマチス、痛風(これは肉食の人に限っての病)、 ガン、癌(昔の農家の人に癌はなかった、と先生は書かれています)、心筋梗塞、脳溢血、動脈硬化を促進する病、
尿酸が恐ろしい、血管の中に尿酸がニカワのような状態になって溜まる。沈殿して流れない。どうしても血液の循環が悪くなる。
現代の人々はいずれにしても、このタンパク質を尊重しすぎているから、尿酸という副産物が動物性のものに余計あるということを、専門の医者でさえあまり注意深く考えていない。とにかく一遍しかない命、二度も三度もうまれかわることができない人間が、自分の生命の大事な一部分である肉体生命の、組織の発達を妨害するようなことをするのは賢くないことだと思いませんか。(270頁)
*今日は、このへんで。また続きを後日書きます。本当に食べ物は大事です。私は一週間に一度はお魚は食べるようにしていますが、先生の説に、耳を傾けまして、それもやめようと思っています。ごくたまに楽しみ程度にするつもりです。
*ちなみに今夜の私の薬石:玄米、味噌汁(庭の原木シイタケ、ネギ、タケノコの上部、六年味噌)、若竹煮(寺の初タケノコとワカメ)、こんにゃく(義兄がこんにゃく玉から作る)としめじの煮物、ニンジンとキャベツの千切りに自家製のレモンドレッシングと醤油。こんなところで、今夜は特別な料理はしませんでした。でも十分美味しくいただきました。玄米は一口50回噛んでいます。