風月庵だより

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お彼岸に思う

2023-03-20 09:49:08 | Weblog

3月20日(月)晴れ【お彼岸に思う】

總持寺の須弥壇の写真(焼香師を勤めた時の)をデスクトップの写真にしていますが、その三方の中にたまたま当寺のお内仏の写真がはまりました。ちょっと偶然が面白いので、ご披露。アイコンの大きさを変えたらこのコンビは解消しました。)

18日から彼岸の入りです。明日は春分の日。暑さ寒さも彼岸まで、と言いますが、その通りで、少し寒さも和らぎました。当寺のお墓も、お参りのお花できれいです。毎朝と毎夕、それぞれのお家のお花を楽しみながら、時々は亡くなられた人たちに話しかけながら、一回りしています。

ところで、お彼岸はの日本だけの風習のようです。聖徳太子様のころから始まったようです。たしか、その記録が掲載された文献があったと思います。朝廷で行われていたのが、江戸時代に広まったようです。

彼岸という意味は、此岸が迷いの世界に対して、悟りの世界を意味します。ちなみに『摩訶般若波羅密多心経』の波羅密多(パーラミタ)は到彼岸と訳されます。彼岸会は、この機会に先祖の供養もし、先祖のお墓にお参りし、お墓を清めますが、手を合わせることが、自ずと、自らの気持ちを清め、落ち着かせ、感謝の気持ちがおこるのではないでしょうか。お墓参りをしますと、「気持ちが清々した」ということを言う方もいます。

春分の日には、西に沈む太陽を拝み、阿弥陀様の西方浄土を想い手を合わせるという風習もあります。日想観というご修行を勤めるお寺もあるようです。ちなみに私は毎朝、おはようございます、毎夕お疲れ様でした、有難うございました、と言って、お日様に手を合わせています。

彼岸会は7日ありますので、あらためて釈尊の教えである六波羅蜜を考え、できるだけ心に刻んだらよいと思います。私も。

六波羅蜜:布施波羅蜜(財施、法施、無畏施ー恐怖を除き、安心を与えること)、持戒波羅蜜(戒律を守ること、と言いますが、一般的には節度をたもって生きるでもよいでしょう)、忍辱波羅蜜(苦難に耐え忍ぶ)、精進波羅蜜(たゆまず仏道を実践すること)、禅定波羅蜜(坐禅によって、精神を統一すること)、智慧波羅蜜(真理を見極め、悟りを完成させること)

お互いに心静かな、心豊かな日々を送りたいですね。

しかし、袴田事件を抗告しようという動きがあるそうです。東京高検の方、やめてください、メンツを守ろうとする愚かなことは。あなたが濡れ衣を着せられて、何十年も無実なのに死刑の執行におびえた日々を送ってみてください。袴田さんがこの世に命のある間に、「無罪」を勝ち取れますように。私に濡れ衣を着せた相手に対して、反省するように伝えてほしいと、その師に申し上げましたが、はたしていかがだったでしょう、彼女ははや亡くなりました。彼女の命のある間に、聞きたかったです。なぜそのようなことをしたのか。

袴田事件の特別抗告断念について、東京高検が臨時記者会見を開き、山元裕史次席検事が「静岡地検とともに再審公判に適切に対応する」と述べたものの、断念の理由については「詳細は差し控える」と話すにとどめました。 袴田事件をめぐっては、今月13日、東京高裁が再審開始の決定を出していて、これを不服とする場合、検察側が特別抗告する期限がきょうに迫っていました。 きょうの夕方、東京高検は「承服し難い点があるものの、法の規定する特別抗告の申立事由があるとの判断に至らず、特別抗告しないこととした」として抗告を断念すると発表しました。

 



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