風月庵だより

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ヒロシマ

2006-08-06 23:55:49 | Weblog

8月6日(日)晴れ暑し【ヒロシマ】

1945年8月6日8時15分。

原爆を投下したエノラ・ゲイはアメリカ人には、平和をもたらせたシンボルのように受け取られていることを知って、非常にショックを覚えた。原爆によって戦争が終結したのだから、と一人のアメリカ人は言っていた。以前観たテレビ番組の一こまである。

今日、広島では平和を祈る式典が各所で行われているようだ。記念公園では秋葉市長が「平和宣言」を訴え、子供の代表が高らかに「いのちの大切さ」について述べてくれた。女生徒の代表は、アメリカ国籍も持つスミス・アンジェレアさん、男生徒代表は、原爆記念館で衝撃を受け自ら立候補したという新谷望君である。

木下あいりちゃんの事件にも触れ、一人の命の大切さを訴え、真の平和は何かを考える言葉だった。また「自分の考えを伝えること、相手の考えを受け入れること、そうして心を開くことです」「命を大切にし、精一杯生きることを誓います」と二人は平和への願いを述べてくれた。

私の知人は胎内被爆であったが今でも不調に苦しんでいる。原爆の悲惨なことを世界に訴え続けていくことが、唯一の被爆国としてのこの地球での大切な役目であろう。それにしては日本の首相の言葉には力が感じられなかった。エルビスの館に行くのも結構だが、エノラゲイの展示を見に行ってくれたのであろうか。

中国では今でも強い反日教育が施され、韓国からも反日の強い風が吹き、靖国神社の参拝では首脳会談さえそのせいで拒否されているというような日本の置かれた立場。それに対しての対策も真剣にとらず、さらに原爆を投下したアメリカには苦言も呈さないような態度。これでは戦争で犧牲になった人々に対して申し訳ないのではなかろうか。

日本の平和教育は今どのようになされているのか、知りたいところである。長崎や広島の原爆を扱った黒木和夫監督の映画を見せてくれることも、一つの教育手段であろうし、原爆記念館を見学に行くことも考えられるし、被爆者の方の体験を聞かせて貰うことも考えられるし、いろいろな方法が有ると思うが、日本全国の学校で取り組んで貰いたいと思う。既になさっていたとしたらお許しを。ただ「8月6日」のことを20人の若者に尋ねたらただの一人も知らなかった、という例もありますので。

世界の平和の為に日本には責任があると思う。一人一人あらためて考えたい事だと思い今日一日を送らせてもらった。

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