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韓国訪問記その1 〈金輪寺〉

2010-08-14 17:29:39 | Weblog
8月14日(土)晴【韓国訪問記その1〈金輪寺〉】(金輪寺外観)

韓国の法友、陳本覺法尼が、新しくお寺を建立したお祝いに、先週行って参りました。ソウル市と高陽市の境、ソウルといってもよいところに金輪寺(クンルュンサ)はあります。真ん前には「西五陵」という五代の皇帝と皇后を祀ったお墓があり、とても立地条件のよいところにあります。

本覺法尼は、ソウルの西にある金瞕寺(クンザンサ)というお寺の住職でしたが、こちらのお寺は信者さんがお参りに来るのに、冬は、あまりに急な坂道なのと、信者さんの人数に対して少し狭いので、金輪寺を建立したのです。

昨年はこのブログで金瞕寺のご紹介をしました。去年訪問したときに、今の金輪寺の場所と当時レストランであった建物を見に来ていましたが、想像もできないほど立派にお寺として生まれ変わっていました。

本覺法尼の信者さん第一、布教第一の願いのもとに、本当に自由な発想で、金輪寺はつくられていますので、少しご紹介したいと思います。


外壁の仏画


正面玄関側


金輪寺の駐車場側です。正面が入り口です。信者さんだけではなく、誰でも自由にお参りができます。もとレストランでしたが、ガラス張りの外壁はそのまま生かしています。




一階のホールに奉納されている法句経を手話であらわしている「千仏」です。10枚が組になって1話を表しているようです。千枚の仏画が壁面一杯に貼ってあります。一枚一枚、寄進した人の名も別の場所に書かれています。ハングル文字のお名前だけではなく、日本名もあります。私の名も勿論あります。多くの方がご寄進くださっています。


二階の本堂、釈迦三尊仏(釈尊像、向かって右ー観音菩薩像、向かって左ー地蔵菩薩像)。一階の千仏が後ろに見えます。韓国のお仏像は、大きいですし、お参りの信者さんからよく拝めるようになっています。


一階ホールに設けられた喫茶室部分です。信者さんでなくても、誰でも自由にお茶を飲みに入ることができます。


喫茶部のキッチン。毎日ボランティアの信者さんが日替わりで応援に来てくれます。コーヒーでもなんでも100円くらいの安い値段で提供しています。願いは誰でも仏縁を結ぶことにあります。仏教を身近に感じて欲しいという、本覺法尼の発願で設けられました。

形にとらわれない自由な発想がいろいろとある金輪寺です。開山式には1500人もの僧俗男女がお祝いに参集したそうです。私は、その日は伺えませんでしたので、遅ればせながらお祝いに行ってきたのです。

本覺法尼のスケールはあまりに大きいので、気楽に友だちなどと言ってはいけないのではないかと母はいいます。でも人間はそれぞれですから、友人は友人です。お互いを信頼し、助け合う心を持っている知り合いを「友」ということにはばかることはありません。

とにかく古くからの友人が、益々人々のために役に立つことに尽力している姿をまた見せてもらって喜んで帰ってきたのです。











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2 コメント

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素晴らしい! (天福坊じそう)
2010-08-18 12:00:17
いつもお気遣い頂き有難うございます。

お話しと画像、興味津々に拜させて頂きました。
貴師と法尼様はまさに「法友」ですね!!

ちなみに、言葉はやはり英語でやり取りされるのですか?
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天福坊じそう (風月)
2010-08-19 07:37:08
言葉は、日本語です。本覺法尼が日本で博士号を取得なさったほどなので、わたしよりもきれいな日本語を使われます。

お弟子さんたちの数人とは英語で話す人もいますし、日本語の話せる人もいます。

私は韓国語を殆ど話せませんが、相手は韓国語、私は日本語で通じ合う友人もいます。
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