7月15日(木)雨後晴れ【全足場撤去ー運水搬柴是神通】
本堂内の全ての足場が撤去されました。
その後お掃除の方々が入ってくれて、本堂はまことにきれいになりました。
ここに至るまで、多くの職人さんたちの働きがあります。
昨日は、工事個所ではありませんでしたが、本堂内部に手の跡がくっきりと出ていた天井板があり、そこまできれいにしてくれました。
でも、出来上がった姿だけ見ますと、比較すべき前の姿は、ありませんので、働きの有難さを味わえるのは、その働きを見ることができた私でした。時空を超えて人間の働きがこの一隅に生きたと思っています。
「運水搬柴是神通」(水を運び柴を搬ぶ、是れ神通)この言葉は本師が好んでお書きになった文言ですが、職人さんたちの仕事ぶりを見ていますと、あらためてこの言葉が浮かんできました。それぞれの仕事を全うする姿は、実に美しいと思いました。
龐蘊居士ほううんこじ(?~808)が、石頭希遷せきとうきせん(700~790)の所に参じた折そこで、「日用の事作麼生いかん(毎日の生き方はどうですか)」と質問されて、「神通并妙用、運水及搬柴。」(神通じんつう并ならびに妙用みょうゆう、水を運び及び柴しばを搬はこぶ。)(『景徳伝燈録』八巻)と答えています。
龐蘊居士は在家のままで、禅に参じた禅者ですが、龐蘊居士の日々は、日常の営みが即神通の働きであり、妙用である、と言い切っています。
私もつくづく日々の生活を丁寧に生きたいと思っています。朝は坐禅から始まり、お経をとなえ、朝食は一個のお餅だけですが、お茶を頂き、働き続けます。夜になったら疲れ切って、コテンと寝るだけの日々ですが、本師がお説き続けてくださったこの文言が励みです。
#金剛組 #神通力 #龐蘊居士
その通りです。大工さんや足場やさんや灰汁洗いの美装部(たぶんこういう表現だと思います)の方や、監督さんたちですね。
お蔭さまでした。
仏様、ご先祖さま、檀信徒さま皆さまさぞやお喜びでしょう。
一世一代の大仕事!お疲れ様でした。
いや、疲れたのは大工さんです、と言うお答えが聞こえそうですが。(^^)