7月10日(土)晴れ日中暑い夜雨雷【金剛組の監督さんに感謝】
もうすぐ工事も終了です。来週、足場をいよいよ外すことになります。しかし、昨日も遅くまで監督さんは一人黙々と仕事をなさっていました。おそらく天井裏にかけた照明を全て外したり、今まで開いていた点検口が、今日本堂に行きましたら、閉めてありましたから、天井裏のお仕事は全て片付けたのではないでしょうか。天井板を張ったり等の見える仕事とは違い、見えない仕事が実に多いだろうということが、監督さんの動きを見ていてほんの少しですがわかりました。
次の写真は私の晋山式の折の助化単です。4年ほどたちまして、少しぼろぼろになりかかっていたのですが、気が付きましたら、きれいに貼り直してありました。よく見ると一枚一枚にピンが止められています。晋山式を挙行するまでの苦労は、言葉には尽くせませんので、この助化単は私にとっては、有難い意味があります。それをきちんと監督さんが張り直してくださっていたことに驚きと同時に感謝の思いです。
(なぜ私は晋山式をつとめさせて頂いたのだろうかと、考えました。そうでした、このブログの中に紹介しました「首座和尚の晋山式」(5月11日)という記事があります。彼のお師匠様が急にお亡くなりになり、首座をつとめないと住職資格を頂けないので、私が晋山式を挙行してこの和尚に首座をつとめてもらうためでした。今思えば、私にとっては大変でしたが、お蔭様で晋山式をつとめることができたので、結果良かったのです。流れに逆らわないことだとつくづく思います。流れに誠実に流れていく、流されていく、受け入れていく、人生。)
また、長押の中にごみが溜まっているのが前から気になっていました。おそらく50年前の建築の時のものでしょうか。しかし、高いところですし、いつかきれいにしたいと思いながら、そのままにしてありました。この度、本堂に行った折に、監督さんが強力なバキュームクリーナーでお掃除しているような姿を見ました。後で、ちょっと長押の中を覗いてみましたら、全てきれいになっていました。普通は気が付かれないお仕事かもしれませんが、たまたま私は気が付きました。
一連の工事において、それを統括する工事責任者としての「監督」というお役目は、なかなか重要であり、かつ細かいところに目を配り、自らが黙々とその仕事をつとめることに、本当に感謝しました。
これだけではなく、ちょっと気になることを言いますと、いつの間にか、それを仕上げていてくださり、感謝しかありません。本当に有難いことでした。もう数日で、当寺の本堂に関する工事は終了です。(おそらく長押のお掃除中かもしれません。後姿であまりよくわからないでしょうから許可なしの掲載です。)本当に今まで度々のお疲れ様です。
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