6月27日(日)晴れ一時雨【いのちの停車場】
今日は、母の命日です。二年前にあの世に帰りましたので、今日は母のあの世での誕生日です。そう思いましょう。
吉永小百合さん主演の『いのちの停車場』という映画を、一昨日観てきました。ウイルスに感染することを恐れていますので、映画館に足を運ぶことに躊躇がありましたが、座席予約制だというので、ちょっと安心材料でした。吉永さんは、早稲田時代の馬術部の先輩になりますので、なんとしても観に行かなくては、といつも思っています。
吉永さん扮する白石咲和子は、在宅医療の医者という役柄です。自然の美しい金沢が舞台です。この映画は、私が今まで観てきた吉永さんの映画の中で、一押しの映画です。なにより良いと思ったのは、吉永さんの美しさに頼らない点です。映画自体が美しいです。今まで私が観た吉永さんの映画は、吉永さんに頼りすぎている感じがありました。
母も最期まで、お寺で在宅医療を受けて、あの世に還りました。亡くなる前日に移動のお風呂に入らせて頂き、介護の方が「気持ちいいですか」と聞きましたところ、「気持ちいいです」と喜んでくれた母の言葉を忘れられません。
肺癌末期の芸者さんや、小児がんの患者さんや、末期の膵臓癌の患者さんや、脳出血で倒れてから、夫の介護を受けて最期も家で迎える患者さんや、幾組かの患者さんを通して、人の命と死を見つめる映画です。
咲和子の父は、その妻のように最期を管に繋がれて死にたくはない、と言っています。母もお寺で点滴の管さえなしに、最期を迎えました。それはついこの間、2年前のことです。
いろいろと書きたいところですが、この辺で。お近くに映画館の有る方は、是非観に行ってらっしゃいませ。そろそろ、映画の上映も終わりのようです。
(弟のハッピーを守っているお兄さんタローです。)