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鉄道の日

2006-10-15 00:06:15 | Weblog
10月14日(土)晴れ【鉄道の日】
今日は鉄道の日です。鉄道少年や鉄道ファンにとっては特別の日でしょう。私も今日はどうしても恩師の本をご紹介したいと思っていたので特別な日です。私自身は鉄道ファンではありませんが、それでも子供の頃に家の前を走っていた列車にはいろいろな思いを抱いています。

鉄道少年のままにご成長なさった恩師の名前は佐藤喜一先生です。先生の御著書は

    『汽笛のけむり今いずこ』(新潮社、平成11年)    
    『されど汽笛よ高らかに-文人たちの汽車旅』(成山堂書店、平成14年)
    『鉄道の文学紀行-茂吉の夜汽車、中也の停車場』(中公新書、平成18年)

三冊の鉄道に関する著書があります。先生ははじめ「ぽっぽ屋」になりたかったそうで都立大の工学部に入学しましたが、その後文学に魅せられて人文学部に転部なさったそうで、私の知っている先生は、高校の国語の教師でした。

先生の三冊の本は、鉄道ファンと文学青年の先生でなくては書けない内容です。鉄道ファンの方々や文学と鉄道の関わりに興味のある方は、是非手にとって著書とともに列車の旅人になってください。目次を次にご紹介しておきます。目次をお読みになりますとその内容に思いが膨らむと想像します。そしてきっと文豪達の旅を追いかけたくなると思います。

『汽笛のけむり今いずこ』:
 熱海、塩原、ちほく高原鉄道-『金色夜叉』を追いかける
 東海道線旧三島停車場-文人たちの修善寺への道
 まだ上州の山は見えずや-萩原朔太郎の汽車旅
 〈へっつい〉に牽かれて-志賀直哉『軽便鉄道』の旅
 上野発青森行急行103列車-太宰治の『列車』に乗る
 線路はつづくかどこまでも-芥川龍之介「機関車を見ながら」
 文明の長蛇が走る-三四郎の上京と漱石の汽車論

『されど汽笛よ高らかに-文人たちの汽車旅』
 伊香保の宿から山科駅の別れまで-蘆花『不如帰』の旅路
 「嗚呼 山林に自由存す」-独歩〈夢追い人〉の汽車旅
 停車場に詩情ぽえじい求めて
A函館本線 ニセコ駅-『生まれ出づる悩み』の一夜
B上越線 新前橋-萩原朔太郎ゆかりの駅
C平成筑豊鉄道 東犀川三四郎駅-小川三四郎のふるさと
D「……小田急線は我が絹の道」-変わる新宿 あの……
 「……うたふがごとき旅なりしかな」-啄木・北辺のさすらい
 鉄道開通七〇年 秋の旅-わが「聖地参拝旅行」の記

『鉄道の文学紀行-茂吉の夜汽車、中也の停車場』
 *これは明日続きを書きます。夜汽車の旅は疲れました。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
鉄道ファン (ぜん)
2006-10-15 21:13:02
こんばんは。

大学時代、先輩に誘われて、鉄道に興味を持った時期があります。

今でもその先輩は鉄キチですが、私はきれいに足をあらい、忘れてしまいました。
返信する
ぜんさんへ (風月)
2006-10-15 22:32:08
是非その鉄キチの先輩に中公新書の『鉄道の文学紀行』を宣伝してくださいませんか。これはとても面白い本です。



一冊余分に買ってありますので、ぜんさんに送ります。しかしご先輩には是非ご購入頂きご拝読頂けますと幸甚です。恩師の宣伝係としましては。宜しくお願いいたします。
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