60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

お寺ごはん

2014年11月14日 08時36分51秒 | Weblog

 9月の上旬の日曜日池袋からの帰り、運動のつもりで隣の駅の椎名町まで歩いてみた。西武線の線路に沿うように歩けば道に迷うことはない。40分程度で椎名町の駅前まで来ると右手にお寺が見えた。道すがらに神社仏閣があれば立ち寄ることにしているのでお参りして行くことにする。境内は綺麗に整えられ、そこここに花が咲き、あちらこちらに石仏が置かれている。今まで散歩の途中に多くのお寺に参拝したが、その境内に住職の性格が現れるているように思う。殺風景で趣の無いお寺、賑やかしに既製品のような小坊主や狸の石像を置いているお寺、そんなお寺に比べれば、このお寺は住職のセンスの良さが見て取れる。 

 境内を一回りして山門を出る。入るときに右手にあった喫茶店が気になったていたので、入り口にあるメニュー版を覗いてみた。そこに「お寺ごはん」という面白いメニューが目に止まった。「あらっ、この店はお寺の運営だろうか?」、そう思うと益々興味が湧いて入ってみることにした。店内はお寺の境内に面してガラス張りになっていて、明るく開放的な雰囲気である。桔梗の花が一輪差してあるテーブルに座り、「お寺ごはん」なるのもを注文してみる。しばらくして料理が運ばれてくる。真っ白なご飯に味噌汁と焙じ茶、そして鯵のフライやヒジキの煮物が丸い木のトレーに乗せたままテーブルに置かれた。量もおかずも提供方法も、いかにもお寺らしさが感じられる。庭を見ながら食事をし、その後は珈琲を飲みながら、まったりとした時間を過ごすことができた。
 
 会社までの定期券があるから、区間内にあるこの店に時々行くようになった。行く都度境内に咲く花は変わり、お寺ごはんのメニューも変わる。駅から1分の近距離にありながら、比較的空いていてゆっくりと落ち着ける。休日に食事で立ち寄ったり、珈琲を飲みながら読書をしたりと、私の「お気に入りの店」の一つになった。先日行った時は結婚披露宴(30名程度)が貸切で行われていた。こじんまりしていて落ち着けるから、花嫁さんが選んだのかもしれない。檀家が減って右肩下がりのこの業界、活路としての副業としてはなかなかお洒落なように思う。今年の5月下旬にオープンのようだが、やがて人気が出てくるかもしれない。私としてはあまり人に来て欲しくない店であるのだが、・・・・

    

            右手がお寺カフェ 赤門テラス「なゆた」

            

            山門の前に咲く花 ギボウシ(擬宝珠)?

   

                     金剛院佛性院

   

              庭に面して開放的なガラス張りのカフェ

   

             境内のあちらこちらに石像が置かれている

   

  

                

            

 

   

   住職だろうか?バケツ一杯の菊の花を携えて、仏様の花を差し替えていた

       

                      新しく供えられた菊の花

       

 

   

             季節によって境内に咲く花も変わってくる

          

          9月、最初に行った時は彼岸花が咲いていた

                

   

          

          

          

   

                 店内からはお寺の境内が見渡せる

   

                   お寺ごはん(日替わり) 750円

          

                      珈琲 350円

              テーブルには桔梗が一輪活けてあった

   

                      ある日のお寺ごはん

   

                トマトうどん 700円 (PM3:00~)

          


   

                 貸切で披露宴 30名程度

            


   

          日によって変わる花に、店の気くばりが伝わってくる

 

 

 

   


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