60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

百年に一度の金融危機

2008年11月21日 08時38分17秒 | Weblog
狙った株が前日2500円代から今日は2450円、2420円と落ち始める。
早速2380円で買いを入れる。(ここまでは落ちるだろう)
しかしそこまでは落ちず結局その日は2420円で終わる。
また今日は2500円代に戻し上昇しはじめる。(やはり昨日が底だったのだろうか)
2580円で買いを入れる。やっと買えた。(とりあえず買っておかないと勝負にならない)
その日は2600円まで行って、また下がり、2530円で終わる。(明日は上がるだろう)
翌日は2400円代から値動きが始まり、一気に落ちて行って2380円まで下がる。
(ああ、あっ、昨日の買いは何だったんだろう)
翌日また値を下げる。(ここで安く買って平均単価を抑えよう)
2300円で指値する。結局2310円まで落ちたが、結局変えなかった。
また翌日、2300円後半を上下する。2380円で指値する。すぐに買えた。
しかしその日はまた下がって2300円近くで終わった。
また今日は前日のニューヨークの落ち込みに引き吊られ2200円台に落ちていく。
毎日がこんな感じである。この株価どこまで落ちていくのだろう。
なにか泥沼に入り込んでしまった感がある。

日によって株価は乱高下し、週によって乱高下していく。
企業の中間発表や業績の修正記事で株価は変動し、新聞の景気観で株価は変わる。
アメリカ企業の動向により株価は動き、前日のニューヨーク市況に大きく左右される。
日本の変動がアジアに伝わりヨーロッパに伝播しアメリカに届く、翌日日本がその影響を受ける。
地球がぐるぐると回るように、際限なく伝播し合い影響し合い株価の波形は上下しながら進んでいく。
インターネットの普及で、情報もお金も産業もあらゆるものが国境を越えて移動するようになった。
ネット証券で売買を始めると、まさしくグローバル化の波に巻き込まれたことを実感するようになる。
今は100年に一度の金融危機と言い、100年に1度あるかどうかの津波の到来という。
「ピンチはチャンス」「ここは千載一遇のチャンス」そう思って老骨に鞭打って果敢に打って出た。
今は大波に翻弄されどこに流れ着くのか皆目分からなくなった。

今生活している上では報道で言われているほど、不況の実感はないし危機感もない。
それは日本がもろに津波の波をかぶることがなかったからだろうか、
それとも自分が今いる位置があまり波が届かない高台にいるからだろうか、
グローバル化した自動車産業やIT産業、輸出依存の中小企業が大波を受けているのだろう。
その余波が全産業に浸透していき、いずれじわじわと土台を腐らせていく。
何処までその被害が食い込み、それが回復していくのにどのぐらいの時間がかかるのか、
アメリカの大統領にオバマが就任した時から反転するのか?それでも底を打たないのか、
そういう読み合いの勝負なのだろう。ふと、思うことがある。自分は誰と勝負しているのか?
全世界が関わりあう魑魅魍魎とした市場、すべての慾が集まり、誰もがコントロール不能な世界、
人が作り上げてきたこの仕組みはSF映画によくある電子頭脳が征服する図に似ている。

昨日(図参照)はまた大きく値を下げた。含み損(投資金額-現株価での評価)は70万円を越す。
もう自己資金の半分以上は投資してしまった。底を打つ日まで、自分の意欲は続くのだろうか、
だんだん自分の中で愚痴が多くなり、憂鬱で沈んだ気分になる。
昨日のニューヨークの株式市況は445ドル下げて7552ドルと7000ドル代に突入した。
東京の相場はこれに引き吊られて今日も又値を下げていくだろう。またまた評価損が大きくなる。
「ここで、めげてはいけない。今日は少し買い増しておこう」意を決してネット証券のサイトを開く。
勝負事は結局は自分との戦いなのかもしれないと思う。

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