60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

足底腱膜炎

2009年05月01日 09時09分57秒 | Weblog
2ヶ月前から右足の踵(かかと)が痛む。歩行時足が地面に着く度に、踵にチクチクした痛みがでる。
基本的には長い時間歩いた後に痛みはひどくなるようである。「まあそのうち治る」そう思っていた。
しかしその状態が1ヶ月、2ヶ月と経過しても痛みは一向に消えてくれない。
「ここまで長いということは、どこか骨にでも異常があるのだろうか?」と少し心配になってきた。
「毎週歩く散歩が負担になっているのだろうか、それとも加齢によって出てくる異常なのだろうか?」
インターネットで会社の近くにある整形外科を探して、行ってみることにした。

病院に行くと、先生は症状を聞き、看護婦にレントゲンを撮るように指示をする。
待つこと10分、レントゲンの現像が仕上がって来たようで、看護婦さんに呼ばれ診療室に入る。
「骨に異常があるかと思い、レントゲンを撮りました。見る限り、とくに骨には異常はないようですね。
今の痛みは足底腱膜炎でしょう」 そう言って足の図が書いてあるプリントを渡され説明が始まった。

足底、すなわち足の裏にある腱膜の炎症で、歩いたときの踵の痛みが主な症状のようである。
足底腱膜は、踵骨の下面から5つの中足骨の先端の下面まで扇状に広がる腱様の膜で、
足の「土踏まず」のアーチが弓だとすると、足底腱膜はつるの役割を果たしているということらしい。
跳躍や急激な運動によっても症状が出るようだが、加齢に伴っても足底筋膜炎を起しやすくなる
らしい。自然に痛みが出てくる場合もあり、長距離歩行や立ち仕事などがきっかけになることも
あるようである。
治療は柔らかい靴の中敷をいれること、ヒールカップという踵のクッションをいれるなどの対策が
有効であり、土踏まずのアーチを支えるような足底板(靴の中敷き)も効果があると言われた。
足のストレッチ運動もやった方が良いと言われ、ストレッチの説明図も一緒に貰った。
一応の説明のあと、先生は脱脂綿を小さく丸めた塊を作り私の土踏まずに当ててテープで止めた。
「こんな風に踵を保護するようにしたらいいですね。しばらく様子を見て悪ければまた来てください」
そんなことで病院を出た。

会社までの間、先生が入れてくれた脱脂綿の塊がゴツゴツと土踏まずに当たって歩きずらい。
あまりにも脱脂綿を硬く巻き過ぎて、しかも足の裏にフィットしていないために異物感があるのだろう。
なにか良い方法はないのだろうか?そう思ってドラッグストアに立ち寄って、売場を廻ってみる。
土踏まずに合うようなもの、いろいろ見て回ったが適切なものはない、やはり自分で作るしかない。
そう思って、キッチンで使う角いスポンジ(5ヶ入り)と幅広の粘着包帯を買って会社に帰った。
スポンジを半分に切り、土踏まずに合わせ周りのスポンジをカッターナイフでそぎ落とす。
そして土踏まずに当てて粘着包帯で足の裏に固定した。少しの違和感はあるものの体重が踵
だけにかからず、足のうら全体にかかるような感じである。しばらくこれを続けてみようと思う。

これで又一つ体にトラブルが発生した。まあ、あまり深刻なトラブルでもないから良いとしよう。
若い時なら、打ち身や捻挫、疲労や筋肉痛でも1~2日すればすぐに回復したように思う。
しかし歳とともにその回復力は衰えてくる。これが「歳を取った」ということで仕方ないのであろう。

最近は体の回復がままならないのと合わせ、記憶力、と注意力が如実に衰えたことも痛切に感じる。
デジカメの電池を外し充電していたのを忘れ、カメラを持って出かけて、写そうと思ったら起動しない。
読みかけの小説、読もうと思って電車の中で鞄を開けたが無い!そうだ寝る前に読んで枕元だった。
携帯電話が見当たらない。どこで置き忘れたか記憶をさかのぼってもなかなか思い出せず探し回る。
こんなことは日常茶飯事、どこまで激しくなり、どこまで深刻になってくるのかを思うと少し不安である。

体の衰え、記憶や注意力の衰え、人に聞けば、「これも年相応、人並みなのだ」と言われる。
この衰えを抑えつつ、なおかつ平然とした顔で、世の中で通用させて行く、それも私の課題であろう。
体力、注意力は衰えても、できれば気力だけは失いたくない。そんな風にも思うのであるが、果して。

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