昨年の11月、外出先でランチに吉野家の牛丼を食べた。その時店内で、「東海道五十三次を歩いてクーポンをもらおう!」というポスターを見かけた。スマホの万歩計を連動させて東海道五十三次を歩くという企画である。以前スマホに万歩計をインストールして使っていたことがある。しかし自分の歩行習慣と歩数を大体把握してからは使わなくなった。今回の企画、「歩く目標が出来て面白いかもしれない」、「果たして京都までどのぐらいで歩けるのだろう」、「歩いて割引クーポンがもらえるのなら励みになる」、そう思って早速そのソフトをインストールして使ってみることにした。
11月2日、日本橋をスタートした。このイベントのために特別に多く歩くことはせず、普段どおりである。私の歩行習慣は平日は13000歩前後、休みに歩くときは20000歩程度、歩かないときは5000歩以下である。スマホのソフトは歩数の積算で日本橋から品川宿、川崎宿、神奈川宿、保土ヶ谷宿と東海道の宿を伝って歩くことになる。そして時々割引(50円引き)のクーポンが配布されてくる。
日々の歩行記録は棒グラフになる。
歩数の積算で五十三次の宿を京都へ向かう
東海道五十三次のルート
日本橋⇒品川⇒川崎⇒神奈川⇒保土ヶ谷⇒戸塚⇒藤沢⇒平塚⇒大磯⇒
小田原⇒箱根⇒三島⇒沼津⇒原⇒吉原⇒蒲原⇒由比⇒興津⇒
江尻⇒府中⇒丸子⇒岡部⇒藤枝⇒島田⇒金屋⇒日阪⇒桶川⇒
袋井⇒見附⇒浜松⇒舞阪⇒新居⇒白須賀⇒二川⇒吉田⇒御油⇒
赤坂⇒藤川⇒岡崎⇒知立⇒鳴海⇒宮⇒桑名⇒四日市⇒石薬師⇒
庄野⇒亀山⇒関⇒坂下⇒土山⇒水口⇒石部⇒草津⇒大津⇒三条大橋
歩き終わった宿は赤くなり三条大橋に到着
1月4日に三条大橋に到着した
年末年始の休みがあったから、所要日数は2ヶ月以上かかったことになる。総歩数70万7000歩である。これを53次で割ると宿場間の平均は1万3350歩、これは私が平日歩いている歩数とほぼ同じである。ということは東海道五十三次を一宿づつ歩いていけばそんなに大変な旅でもないように思える。昔は旅支度を整え草鞋で田舎道や山道を一歩一歩歩いて行ったのであろう。ゆっくり歩いて約2ヶ月の旅、歌川広重の東海道五十三次に出てくるような風景を見ながら旅を楽しんでいたのかもしれない。娯楽の少なかった昔、日常を脱して非日常の旅に出る。現代の楽しみ方と比べようもないが、私はこういう方が性にあっている。
保土ヶ谷
原
御油宿
岡部
袋井
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