Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

群馬、岩櫃山&嵩山登山

2015年11月30日 | 山歩き

岩櫃山登山 

11月28日(土)   天気=晴れ時々曇り

07:56蜜岩コース登山口駐車場→  09:18~09:30岩櫃山山頂→ 10:20~37岩櫃城址跡→ 10:55平沢登山口駐車場

 

 「Fさん岩櫃山&嵩山へ行かない。」とテニス仲間のYさんから誘われた。「エッ岩櫃山&嵩山ってどこにあるの?」とPCで検索したら、JR吾妻線沿線に在る1000mにも満たぬ低山だった。しかしYさんの話ではけっこうな岩山で鎖場も多いらしい。

 今朝は女性4名、男性4名、計8名の仲間が参加し、Yさんと私の車に分乗して出発した。吾妻線の郷原駅手前で国道を右折し、狭い道をしばらく行くと岩櫃山登山口の駐車場があった。目前には岩櫃山の迫力ある岩峰が聳えている。集落の間の細い道を歩いて行くとすぐに登山口に着いた。

 蜜岩コース登山口駐車場から岩櫃山

 登山口付近

 登山口から稜線までの道は一気に登りの急登で、落葉が積もり滑りそうなので少し歩き難い。ジグザグに登って行くと直に稜線に達した。稜線を右に進むと鎖場が連続する岩場の道になる。

 稜線に向け急登

 稜線間近

 そして今日一番の難所「天狗の架け橋」に着く。ここは両側が切り立った幅の狭い平均台のような難所、長さは5~6mくらいだが、最狭部は靴巾分しかないので渡るにはちょっと勇気がいる。左手に迂回路があるから高所恐怖症の人はそちらを行った方が無難だ。我々のパーティは皆山慣れ下人ばかりなので易々と通過した。(てっ事にしときましょう。)

 天狗の架け橋

 天狗の架け橋の先も鎖場が何箇所か続き、岩の穴を潜る箇所もあって変化に富んだ面白い道だ。そして最後10m程の鎖場を攀じ登ると岩櫃山(802m)に到着した。岩峰の突端である山頂からの眺めは抜群で360度の展望、白銀の浅間山を始め関東平野外縁の山々が見渡せる。

 鎖場

 登山口方面の集落

 岩穴を通過する。

 登山道から遠く浅間山方面(中央奥の白い山)

 山頂直下の岩場を登るSさん

 山頂から中之条市街と右奥、子持ち山方面

 岩櫃山山頂

 

 山頂を後にすると平沢集落へ至る沢通りコースを降る。岩壁と岩壁の狭い隙間を降って降るとやがて緩やかな樹林帯に入った。途中岩櫃城址跡に向かう道が右に分岐していたので立寄ってみる。岩櫃城址跡は樹林に囲まれ展望は無いものの、あずまやとベンチがあって良い休憩ポイントだ。

 岩櫃山山頂

 沢通りの下山道

 岩櫃城址跡地

 城址跡から更に樹林の道を緩やかに降ると、意外にアッケなく平沢登山口の駐車場に到着した。こちらから岩櫃山へ登る人が多いとみえて、駐車場は10台以上の車が停りほぼ満杯だった。ここで軽く食事をとり、次は中之条町の北に聳える嵩山に向かいます。

 平沢登山口駐車場

 

 嵩山登山

12:00道の駅嵩山→ 12:30~41小天狗→ 12:51~53中天狗→ 13:10~20大天狗(嵩山最高地点)→ 14:00道の駅嵩山

 

 岩櫃山から嵩山の登山口がある「道の駅霊山たけやま」まで10キロ足らずしか離れておらず20分程で到着した。道の駅から嵩山へは小天狗へ向かう表登山道と大天狗へ向かう東登山道の二つがあり、我々は表登山道を登って行く。良く整備されたつづら折りの道だが、先程昼飯を食ったせいか、何となく脚が重い。休まず歩いて20分程で稜線に達し、左に曲ってしばらく行くと岩を積み上げたような狭い小天狗の山頂に着いた。

 道の駅霊山たけやまの駐車場

 表登山道

 小天狗山頂

 山頂からの眺めは岩櫃山山頂に劣らず素晴らしい。志賀の山々や浅間山は既に白雪を纏い冬山の佇まいだ。榛名山や赤城山も山頂部は白い雪化粧をしている。記念の写真を撮り終えると尾根道を伝い嵩山の最高地点、大天狗へ向かう。登山道沿いには石仏像や石の祠等信仰の遺跡が多い。中間地点のピーク中天狗は展望は無く、山頂標識と小さな祠が在るだけだった。

 小天狗から岩櫃山方面(中央手前の小さな山)

 小天狗から榛名山方面

登山道沿いの石の祠

 同じく石の仏像群

 やがて東登山道が右手から合流し、その先の長い鎖場を登ると大岩が鎮座する嵩山最高峰、大天狗(789m)だった。この山頂も360度の展望で眺めが良く、登山口の道の駅が真下に見える。山頂での記念写真を終えると東登山道を降って行く。

 大天狗から道の駅霊山たけやま

 大天狗山頂

 山頂直下の長い鎖場

 しばらく降るとオーバーハングした真っ白な岩壁が現れた。岩壁の真下の標識は「一杯水」と書かれており、岩壁の隙間から雨垂れる滴がその名の由来なのだろうか。又岩壁の右端には、弥勒穴という仏像を収めた岩穴もあった。

 一杯水の岩壁

 弥勒穴(中央上部)

 東登山道も良く整備された道で歩き易く、ユルユル降って登山口の道の駅に戻って来た。車に乗ると吾妻川の河畔に建つ日帰り温泉「小野上温泉」で山の汗を流す。ここは広々として綺麗な施設で、料金(2時間=410円)も安く中々快適だった。

 東登山道入口

 岩櫃山、嵩山いずれも小さな山なので、高尾山くらいのつもりだったが、意外や意外、山椒は小粒でピリリと辛いスリルと歴史のロマンあふれる見所満載の山だった。長年山歩きをしているけれど、まだまだ私の見知らぬ魅力ある山があり、日本の山も奥が深い。

 

コメント
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