11月22日(日)
最近久しく東京都内へ足を向けていないが、新聞販売店から上野の西洋美術館で開催されている「古代地中海世界の秘宝、黄金伝説展」のチケットを貰ったので、ゲージュツ鑑賞がてら久し振りに都内へと出掛けた。
朝早い時間に出発したので時間がたっぷりある。「東大の赤門辺りイチョウが黄色く紅葉してるかも」と妻が言う。そう言えば関東地方に住み着いて40年になるけれど、凡庸なる一般庶民には縁の無い所と、今だ東京大学を見た事が無い。
赤門付近のイチョウは紅葉にはまだ早く黄と緑のまだら模様だったが、東大の構内がフリーパスで誰でも自由に出入り出来る事にチョット驚いた。日本の優れた頭脳が集まる最高学府に、こんなボンクラが侵入してよいのかと怯えつつ構内へ恐る恐る足を踏み入れた。
東大の赤門
三四郎池
安田講堂
妻が言うには、ここは加賀前田藩の元藩邸だったとの事、広大な構内は三四郎池や安田講堂等自然や見所も多く、金を使わずけっこう観光を楽しめた。30分程見学したが、東大の空気を吸ってチョット賢くなったように思うのは気のせいだろうか。
東大を出るとその足で不忍池を渡り西洋美術館のある上野公園に向かった。国立博物館前の広場では数多くの露店が並び賑やかなイベントが行われていた。ちょいと覗くとそれは、忍者で有名な伊賀上野市のイベントだった。同じ上野つながりでやっているのだろうか。忍者に興味は無かったけれど、美味しそうな匂いにつられ、オニギリと団子汁を買って昼飯にした。
上野、不忍池
伊賀上野忍者フェスタ
休日とあって上野公園は混雑していたけれど西洋美術館は意外に人出は少なかった。「古代地中海世界の秘宝、黄金伝説展」の展示品で多くを占めるのが金で細工された品々で、中には6千年前に作られた世界最古の金製品もあった。古代の人々の高い技術力には感心させられるが、金など無縁な私は見学していても、「これで一体幾らするんだろう。」と銭勘定ばかりが頭の中を巡った。
国立西洋美術館