Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

映画「エベレスト」を観てヒマラヤの山を登ろう何て気は失せた。

2015年11月08日 | 映画・コンサート

 11月8日(日) 

 封切りを待ち望んでいた映画「エベレスト」を観た。これは1996年にエベレストで11名もの死者を出した山岳遭難を描いた映画です。遭難者の中には「難波康子さん」という日本人女性もおり、映画にも実名で登場します。

 この遭難は本にも書かれたから、私も既読してある程度は知っていたが、映画の臨場感が半端で無く凄い。まるで現実の遭難を目撃しているかのような気分で最後まで息を飲んで観た。

 又、3D効果のせいもあるがエベレストの迫力ある映像に圧倒された。これを観て思うのはヒマラヤの高山何てのは素人が立入るべき所では無く、一部のエキスパートにのみ許された過酷な世界であるという事です。そんなエベレストで商業登山を行うという危うさを、この映画は教えてくれる。

 そしてもう一つ感ずるのは、フルマラソンがスタートして折り返し点を経由しゴールに戻って初めて完走と言われるように、登山も登山口を出発し山頂をタッチして登山口に戻り着いた時、初めて登頂成功を言えるのではないかと言う事。 

 80歳でエベレストの山頂を踏んだ三浦雄一郎さんは偉大な人物だと思うが、自力でベースキャンプに戻れなかった時点で登頂成功とは言い難いのではないか。いずれにして私は命がまだ惜しいから、ヒマラヤに登ろう何て無謀な事は思わない。山麓から白い高嶺を拝めるだけで充分だ。

 最後にもう一言、登山が嫌いな人でもこの映画でエベレストを登った気分になれるので鑑賞されては如何です。ついでに遭難した気分も味わえます。まあ嫌いな人はその前に、何でこんな馬鹿げた事をやるんだろうと思うかも。

コメント
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