Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

奥駈道(山上ヶ岳→大普賢岳→行者還トンネル)(詳細)

2018年06月01日 | 山歩き

5月22日(火)     天気=晴れ

05:40山上ヶ岳(宿坊)→ 05:45大峰山寺→ 06:20~25小笹ノ宿→ 06:50~55阿弥陀ヶ森分岐→ 07:35小普賢岳→ 07:47~08:07大普賢岳→ 09:17~30七曜岳→ 10:16~19行者還岳→ 10:48行者還小屋→ 11:48~12:04一ノ垰→ 12:22行者還トンネル西口分岐→ 12:52沢出合→ 12:56行者還トンネル西口

 

 朝5時前に朝食の用意をしてくれたので、5時40分には宿坊を出発する。今日も登山日和の良い天気だ。静まりかえった山上ヶ岳山頂の大峰山寺の前を通過して、大普賢岳を目指して緩やかに降って行く。

 大峰山寺の山門

 山上ケ岳の降りから大普賢岳方面

 小さなアップダウンが続く樹林帯の尾根を30分程進むと、小笹ノ宿の避難小屋に着いた。3~4人も泊れば満杯になる小さな小屋だが、豊かな流水があり快適そうな幕営地だ。

 小笹ノ宿小屋付近

 小笹の宿から緩やかに登り、樹林の道を30分程歩き、阿弥陀ヶ森分岐に着いた。「女人結界門」がここにも在り、女性はここから山上ヶ岳方面へ行く事は許されない。土俵に女性が上がれぬ問題で大相撲協会が苦境に立たされたけれど、山上ヶ岳の「女性立入禁止」については2千年の伝統があり容易に変わりそうもない。

 阿弥陀ケ森の女人結界門

 私なんかは女性が居てくれた方が華やかになって嬉しいから変ってくれるのは大歓迎だ。以前、「土俵に上がれなくて悲しい。」とアピールした宝塚市の女性市長さん、ぜひ此処で同じ事を言って欲しい。だけどあの体形じゃ、ここへ辿り着くのは困難かも。

 阿弥陀ヶ森分岐を過ぎるとピンク色に咲いたシャクナゲの群落が増えてきた。前方に険しそうな大普賢岳が望め、樹林帯に続く急登を登り切ると小普賢岳の山頂で10分程の歩きで大普賢岳(1780m)に到着した。鋭い岩峰の山頂からは眺めも良く、今朝ほど出発した山上ヶ岳が随分小さくなったが、行く手の八経ヶ岳方面もまだ遠い。

 登山道沿いのシャクナゲ群落

 大普賢岳への登り

 大普賢岳山頂

 山頂から山上ケ岳(右奥の山)方面

 山頂から八経ケ岳方面(中央奥)

 大普賢岳からは急坂を一気に降って次のピーク、行者還岳を目指して進んで行く。降りつつ振り返って見た大普賢岳は鋭い岩峰で険しそうな山容だ。大普賢岳から国見岳~七曜岳と続く尾根は鎖場やロープが張り巡らされ険しい道が続く。細やかなアップダウンが多いのでスタミナを消耗する道だ。

 大普賢岳から行者還岳へ続く尾根

 登山道から振り返り仰いだ大普賢岳

 七曜岳山頂

 七曜岳山頂から八経ケ岳方面

 行者還岳が近づくとシャクナゲに変ってシロヤシオの群落が目立つようになってきた。大普賢岳から2時間程で、行者還岳への分岐に着いた。ザックを置いて空身で行者還岳へ向かう。分岐から6分程で着いた行者還岳(1547m)はテントが2つ程張れそうな空き地で展望は殆ど無かった。

 白ヤシオの咲く尾根道

 行者還岳への登山道

 行者還岳山頂

 分岐へ戻るとザックを背負い天川辻へと降る。この降りの一部が鎖やハシゴが伝う急坂となっており、昔行者がこの難所を登る事ができず還ったので、行者還岳と言う名がついたと聞いたような気がする。

 天川辻へ降る急坂

 行者還岳から30分足らずで降り着いた天川辻には立派な造りの行者還小屋が建ち、その上に行者還岳が鋭く聳えている。天川辻から先は心地よい緩やかな尾根道が続き、樹間越しに弥山が大きく見える。天川村方面から幾つか登山道も上がっているので、行き交う人も増えてきた。

 天川辻の行者還避難小屋

 弥山が大きく見える

 緩やかにアップダウンする快適な登山道を進み、行者還小屋から1時間程で上北山村への下山道が分岐する一ノ垰に着いた。笹原と樹林が風景が美しい場所なので、ここで大休止する。

 一ノ垰

 一ノ垰から方向を西へ転じ笹原に続く道を20分程進むと、行者還トンネルへ降る道が右に分岐していた。行者還トンネルへの下山道は急坂の連続で、「重荷で此処を登るのはシンドイなあ。」と思いつつ降った。

 行者還トンネル西口への分岐

 やがて下から沢音が聞こえ始め、分岐から30分程で沢に架かる木橋に着き、木橋から沢沿いに4分程進むと行者還トンネル西口の登山口であった。登山口には有料の駐車場(車は一日1000円)があり、私は自転車を預けていたので三日分の300円を支払った。

 沢に架かる木橋

 行者還トンネル西口の登山口

 駐車場のオジサンに見送られ、自転車に跨ると天川村川合のバス停目指して長いダウンヒルが始める。殆ど降りなのでペダルを踏む必要は無く壮快な走りだ。約14キロの道程を約50分足らずで走破して、川合のバス停に着いた。

 この自転車で天川川合のバス停へ降る

 バスの発車時刻まで1時間以上あったので、近くの食堂で岩魚定食を注文し、待望のビールを痛飲する。目一杯山歩きした後のビールが実に旨く至福の一時だ。

今日はこの後自転車を収納バッグに収め、バスと電車で吉野に停めている愛車まで戻ります。明日は十津川村への移動日だが、朝から一日雨の予報なので良い休養日になりそうだ。ただ昨日今日の山歩きで、少し腰痛の気配有りがチョット心配の種だ。

コメント
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