Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

箱根外輪山、丸岳~金時山登山

2019年05月25日 | 山歩き

 5月24日(金)       天気=晴れ

07:56桃源台駅駐車場→ 08:08箱根湖畔ゴルフ場横登山口→ 08:48~55黒岳分岐→ 09:55長尾峠→ 10:38~41丸岳→ 11:09~23乙女峠→ 11:41長尾山→ 12:20~38金時山→ 13:08~18矢倉沢峠→ 13:41仙石バス停

 

 箱根の山の中で、芦ノ湖より東に位置する金時山~明神ヶ岳~明星ヶ岳の東外輪山や神山~駒ヶ岳の中央火山は既に登っているが、芦ノ湖より西の外輪山は稜線沿いに有料道路の箱根スカイラインが通っている為、山の魅力が感じられず今まで訪れる事が無かった。しかし一度位は歩いてみようと思い、妻と二人で出掛けた。

 圏央道が東名まで繋がった事により埼玉から箱根へのアクセスが格段に良くなった。途中足柄サービスエリアでのんびり朝食を食べても、我家から2時間余で箱根ロープウェーの桃源台駅に着いた。火山警報が2にアップされた為ロープウェーは運休中で、いつもは混み合う駅の無料駐車場はガラガラだった。

 桃源台駅の駐車場

 駐車場から芦ノ湖の北岸沿いの道路を10分ばかり歩いて、箱根湖岸ゴルフ場脇の登山口へ着いた。此処から外輪山の尾根に向かって急登の道が続く。道は笹のトンネルが続き陽射しは遮られるものの、真夏のような暑さと無風のせいで汗が止めどなく迸る。

 登山口近くの芦ノ湖水門

 箱根湖畔ゴルフ場横の登山口

 蒸し暑い急登の道

 登山口から約40分程で外輪山の稜線沿いに続く道に合流した。稜線沿いの道も笹薮で展望は無かったが、緩やかな道に変ったので気分的には楽になった。

 外輪山稜線上の明るい道

 歩いていると笹薮越しの傍を並走する箱根スカイラインを走る車やバイクの騒音や、ドーン、ドーンという雷鳴のような音が聞こえる。雷鳴のような音は富士演習場で発射される自衛隊の大砲の発射音と炸裂音だろう。

 長尾峠手前の草原からの富士山

 草原から丸岳(中央奥の山)と金時山(右端の山)

 そんな騒音を聞いていると、山の上を歩いている気分が削がれてしまう。でもそれを除けば行き交う人は殆ど居らずゆったりアップダウンを繰返す道はそんなに悪くも無い。

 やがて長尾峠に着き左手の道路上にレストハウスが見えたけれど、登山道からそちら側へ向かう道が無く、歩いているうちに通り過ぎてしまった。長尾峠から丸岳に向かって緩やかに登って行く。

 長尾峠の箱根スカイライン駐車場への分岐

 丸岳への登りから芦ノ湖方面

 途中に展望台があって、富士山と芦ノ湖の眺めが良いと看板に記されていたが、周囲の樹木が育ち過ぎたせいか、それ程の展望では無かった。丸岳(1150m)の山頂にはベンチとテーブルがあり、芦ノ湖方面の展望が良かった。山頂のすぐ横には巨大な電波塔が建っているが、ヤブに隔てられそこへ行く道は無かった。

 丸岳山頂の電波塔が見えてきた。

 丸岳山頂

 山頂から芦ノ湖方面

 山頂の電波塔と富士山

 丸岳から乙女峠に向かって緩やかに降って行く。樹林帯の新緑が美しく心地よい道だ。丸岳から30分程で朽ち果てた茶屋跡が残る乙女峠に着いた。この辺りから俄然登山者の数が増えてきた。その多くは金時山に向かっている。

 乙女峠の看板と富士山

 乙女峠から金時山へは約1時間程の道程だが意外とアップダウンがある。行き交う人は多く、学校登山の小学生達や外国人グループなど色とりどりで賑わっている。

 金時山へ向かう岩場の道

 急坂を登って行くと賑やかな人声が聞こえ、金時山(1212m)の山頂に着いた。強い陽射しの下何処かで休みたかったが、あまりに多くの登山者で休憩場所が見つからず、仕方なく2軒ある山頂の茶屋の一つでアイスキャンデーを買い、茶屋の中で休憩した。

 金時山山頂

 山頂から大湧谷(左端の噴煙上げる谷)と芦ノ湖

 山頂で長居をする気分にもなれず、アイスキャンデーを食べ終えると仙石原に向かって早々に下山を始める。こちら側の道も登山者が多く次から次とすれ違う。山頂から30分程で明星ヶ岳への道が分岐する矢倉沢峠に着いた。峠で一息入れた後、仙石原に向かって樹林帯の道をジグザグに降って行く。

 山頂から仙石原へ降る道

 登山道沿いの巨大な溶岩石

 矢倉沢峠から金時山方面

 20年以上昔の話だが、正月明けの1月に山の会の仲間達で年中行事のように箱根の明星ヶ岳や明神ヶ岳を登って、よくこの道を降っていた。あの時一緒に歩いたHさんやTさん、S子さんはもうあの世へ旅立ってしまったし、F夫妻が連れて来ていた幼い子供達は立派な社会人になった。そんな人達の事を懐かしく思い起しながら降った。

 登山道をジグザグにしばらく降って行くと眼下にカラフルな屋根が見え、やがて別荘地帯の車道となり、御殿場から小田原に抜ける国道138号に降り立った。仙石原のバス停へ着くと、桃源台行きのバスが間もなく来ると時刻表に書いてあった。

 仙石原のバス停

 ところがバスは中々やって来ない。20分程遅れてようやく到着したバスは超満員で「平日なのにこの混雑は一体何?」とビックリした。乗客の殆どは外国人でしかも大荷物、これじゃ乗り降りが大変でバスも遅れるはずだ。箱根の観光人気の凄さには驚かされた。

 バスに乗車して14時半過ぎに桃源台駅へ戻って来た。今朝方とはうって変わり、此処も多くの観光客で賑わっている。ロープウェーは運休中だが、芦ノ湖の遊覧船に乗る人が多いようだ。

 車に乗ると喧騒から逃れるように箱根を出発、乙女トンネルを抜けて御殿場市の御殿場温泉会館へ向かった。此処は公営の日帰り温泉で、大人500円とリーズナブルな料金(私が温泉を選択する時は、料金の安さが第1優先です。)と、風呂から眺める雄大な富士山の展望が魅力だ。箱根と違い入浴客も少なくて、お風呂に浸かってノンビリ寛ぐ事ができた。

 御殿場市の日帰り温泉「御殿場温泉会館」

 今日のハイキングコースはそんなにハードな道では無かったが、慣れぬ暑さが意外に堪えた。でも箱根の大展望を眺めつつの山歩きは、十分に満足できるものだった。今度はもっと涼しい時期に、残る箱根の西外輪山を歩いてみたいと思います。

コメント
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