平成2年6月17日(日) 天気=晴れ
雨後の雨垂れのようにポツポツと続く私の「日本三百名山回顧」ですが、今回は南会津の荒海山です。標高1500m余の小粒で奥深いこの山へ登ったのは今から30年近くも昔の話です。昨日の事さへおぼろげなのに、30年前の事など殆ど忘却の彼方ですが、思い起こしてみましょう。
この頃は練馬区のアパートに住んで居てマイカーを持っていなかったから、多分東武電車と野岩鉄道を乗り継いで出掛けたはずです。一日目の夜は、会津高原駅近くの旅館に泊まりました。土建工事関係の業者さんが大勢同宿して賑やかだった事を覚えています。
翌朝は朝食後に、旅館人が荒海山登山口まで送ってくれました。登山口は旧八総鉱山跡地で荒海川沿いの荒れた林道を30分程遡り、そこから稜線に向けて急登の道になります。
荒海川沿いの道から荒海山?
稜線に達すると樹林帯の尾根を幾度かアップダウンを繰り返しながら山頂へ向かう。この辺りシャクナゲの群生地とガイドブックにあるが、その記憶は残っていない。やがて辿り着いた荒海山(1581m)の山頂からは、奥日光連山や那須の高原山等が望まれました。
山頂直下の笹原
荒海山山頂
山頂から奥日光連山
山頂から高原山方面
下山の道は往路を忠実に降り、多分旅館の車が登山口へ迎えに来てくれたと思うんですが、そこんとこも記憶が曖昧です。でも初夏の好天に恵まれて楽しい登山であった事は間違いないと思います。
尚、我々が歩いたコースは荒海川沿いの道が水害で流失して通行不能となっており、現在は戸坪沢からの道(青線のコース)で 登られているようです。甲斐の武田節では「動かざる事山の如し」と謳われてますが、大自然の猛威の前では山は刻々と変化していくものです。