2019年5月1日(水)
平成の世が終わり、今日からいよいよ令和の時代が始まった。テレビや新聞そして街のアチコチではバカ騒ぎのような盛り上り、世間の片隅でヒッソリ生きる私としては、一寸白けた気分でさしたる感慨も浮かばない。
それでも新しい時代の幕開けなので、個人的に平成時代を振り返ってみましょう。平成の世は、私の年齢のちょうど40歳~70歳に当り人生の壮年期と言えるだろう。この間に職場が3度変わり、50代の半ばには大病を患った。この病が私の人生航路を少しばかり変えたかも知れない。
60歳で定年を迎えた時、嘱託として職場に残る道もあったが、しかし一度は死ぬかも知れないと思ったこの人生、妻には申し訳ないが60代は好きな事を思い切りやってみようと心に決めた。
まず最初に挑戦したのが日本縦断徒歩旅行で、半年かけて鹿児島の佐多岬から北海道の宗谷岬まで歩き通した。これが終わってさて次はと思い浮かんだのが、日本三百名山の全踏破、これも2年前の尾瀬、景鶴山登頂をもって完登した。
さてこの次は何て思い倦んでいるうちに、新たな時代を迎えた。結局世の中に大した貢献もせず、随分自分勝手な生き方だったなあと、自嘲を含んで自分の人生を振り返る。令和の世は私にとってはラストを飾る老年期なので、もう取り立てて目標だの挑戦などは考えまいと思う。
妻と私が程々に健康で、世間にご迷惑を掛けずに生きていければ充分、と言うか目標です。そして平成天皇退位のお言葉に準ずる訳でもないが、日本とついでに世界がもっと安寧で幸せになる事を願い、そんな世の中であの世へ旅立てれば嬉しい限りです。